鹿児島県・GI薩摩特集◆福岡開催「GI本格焼酎・泡盛オンラインシンポジウム」取材レポート編

鹿児島県桜島・ウェブマガジン「焼酎&泡盛スタイル」本格焼酎・芋焼酎・薩摩焼酎特集・焼酎スタイリストyukikoさん取材

福岡県で開催された「GI(地理的表示)本格焼酎・泡盛オンラインシンポジウム from九州・沖縄」で語られた内容を地域別に紹介します。今回は鹿児島県「GI薩摩」の特集です。國酒の魅力を分かりやすく届けてくれる焼酎スタイリストyukikoさんが現地取材を担当!今回パネラーを務めた方々から直接ウェブマガジン「焼酎&泡盛スタイル」読者の皆さんに向けたメッセージもいただいています。薩摩編、ぜひご覧下さい!

 4つのGIを地域別に紹介!—薩摩編

壱岐・球磨・薩摩・琉球GI(地理的表示)本格焼酎・泡盛オンラインシンポジウム焼酎スタイリストyukikoさん取材・東京から情報発信マガジン「焼酎&泡盛スタイル」

ここでは「GI(地理的表示)本格焼酎・泡盛オンラインシンポジウム from九州・沖縄」の第二部と第三部で語られた内容を地域別に紹介します。パネラーによる説明とカクテルレシピを監修した南雲主于三さんのおすすめポイント、会場で試飲した焼酎スタイリストyukikoさんの感想もそれぞれ載せています。読者の皆さんもお酒選びの参考にしてみてはいかがでしょうか。

 薩摩(鹿児島県)

鹿児島県はシラス台地で、もともと米が作りにくい土壌です。約300年前に島津藩が救荒作物としてさつまいもを普及させました。鹿児島県の焼酎文化はハンデを乗り越えてきた歴史を持っています。明治時代までは原料を一度にまとめて仕込む「どんぶり仕込み」が主流でしたが、暑い鹿児島の気候に合わせて製法が確立され、現在の二次仕込みが主流になっています。

【GI薩摩 原料】
さつまいも…鹿児島県産(※)
麹…米麹または鹿児島県産(※)のさつまいも麹
水…鹿児島県内(※)で採取したもの
(※)奄美市および大島郡を除く

【試飲酒・おつまみ】  芋焼酎「伊勢吉どん」ソーダ割り × 焼キビナゴ丸干し
(パネラー小牧さん)鹿児島はお湯割りの文化も根付いていますが、今は飲み方も多様化しているので炭酸割りを紹介しました。割り方は焼酎4:炭酸6です。芋のふくよかな香りが時間経過とともに変わってくるところを楽しんでもらえたらと思います。

【カクテル】  Royal Milk Potato Tea  / 芋焼酎「小鶴黒」使用
(南雲さん)芋焼酎のお湯割りが美味しいのは焼酎に含まれる油分が温めることによって溶け込むため。芋焼酎のホットカクテルは向いているといえます。今回は紅茶を用いてミルクティーのようなカクテルを紹介しました。

yukikoさんの試飲コメント・薩摩

近年ではソーダ割りに合う酒質の芋焼酎が増えたので、炭酸を注いだ時、しばらく経った時など香りの立ち方を様々楽しめるようになりました。今回は薩摩焼酎を代表するさつまいも品種「コガネセンガン」を使用した芋焼酎でした。さつまいもの品種も多様化しているので、味わいも様々。料理との「美味しいコーディネート」のバリエーションも増えています。
カクテルは、紅茶のフレーバーが先に届いてきて、その後から芋焼酎のほっこりした感覚が楽しめました。個人的には黒糖やチョコレート、シナモンなどをトッピングするのが好きでした。

パネラーの皆さんから 「焼酎&泡盛スタイル」読者の皆さんへ

壱岐焼酎・球磨焼酎・薩摩焼酎・琉球泡盛 GI(地理的表示)本格焼酎・泡盛オンラインシンポジウム焼酎スタイリストyukikoさん取材・東京から情報発信マガジン「焼酎&泡盛スタイル」

「焼酎&泡盛スタイル」読者の皆さんに向けて、パネラーの皆さんからメッセージをいただきました。あわせて地域のロゴマークも紹介します。本格焼酎と泡盛における世界で認定された”ブランド”を探す商品選びの目印になりますよ!

シンポジウムに参加できなかった方もこちらのメッセージを参考に、本格焼酎・泡盛を楽しんでみて下さいね。

GI薩摩・小牧伊勢吉さん(下段左)

GI薩摩・薩摩焼酎・焼酎スタイリストyukikoさん取材!本格焼酎・泡盛イベントレポート 東京発ウェブマガジン「焼酎&泡盛スタイル」特集

GI薩摩は4つのGIの中で最後に登録されました。他の3つの地域との違いは、焼酎造りに必要な水、麹、さつまいもが全て鹿児島県産であるということです。

今回炭酸割りで紹介したのも理由があって、鹿児島県全体の取り組みとして、皆さんにもっと気軽に本格焼酎と付き合っていただきたい思いから炭酸割りを普及させていこうとしています。お湯割りの文化もありますが、新たな一面として、そのような動きがありますので飲み手の皆さんにも一緒にこれからの薩摩焼酎に着目してもらえたらと思っています。

今年3月には鹿児島県酒造組合のホームページがリニューアルしました。ポータルサイトやSNSも強化して、新しいマーケットに対応した取り組みを行っています。例えば、蔵元が行く鹿児島県内の居酒屋やスポットも紹介しています。皆さんが鹿児島県に遊びに来られた時に、焼酎が造られている風土や歴史も肌で感じてもらえるような情報を発信しています。「薩摩焼酎」というブランドを私たち蔵元だけで創り上げるのではなくて、お客さまと一緒に創っていけたら嬉しいですね。

他の3地域もご覧いただける全編はこちらから

壱岐・球磨・薩摩・琉球GI(地理的表示)本格焼酎・泡盛オンラインシンポジウムカクテル・東京から情報発信マガジン「焼酎&泡盛スタイル」

[記事企画・取材・撮影・文]yukiko/焼酎スタイリスト・泡盛スタイリスト・販促アドバイザー
[協力]壱岐酒造協同組合、球磨焼酎酒造組合、鹿児島県酒造組合、沖縄県酒造組合、色彩総合プロデュース「スタイル プロモーション」
[編集]「焼酎&泡盛スタイル」編集部

※写真の無断転用、二次使用はお断り致しております。ご理解ご協力のほど宜しくお願い致します。

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【福岡/GI(地理的表示)本格焼酎・泡盛オンラインシンポジウム from九州・沖縄】

◎日時 2021年3月20日(土) 14:00~16:30(オンライン)
◎主催 福岡国税局、熊本国税局、沖縄国税局事務所

 

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