【焼酎&泡盛スタイル対談】鹿児島出身スポーツキャスター宮下純一さんおすすめの本格焼酎の楽しみかた/宮下純一さん×焼酎スタイリストyukikoさん
人柄の良さから芸能界でも交友関係の広い宮下純一さん。競泳のアスリートとして身体づくりをしながら、現役時代も本格焼酎を楽しんでいたそうです。北京オリンピック後に競技生活を引退されてからスポーツキャスターや司会者、コメンテーターなど活躍のフィールドを広げ、新たなお酒の楽しみ方も覚えたそうです。交遊録もわかる鹿児島出身・宮下純一さんの“本格焼酎の楽しみ方”。「焼酎女子」のパイオニア・焼酎スタイリストyukikoさんと盛り上がった焼酎談義にも注目です!
【profile】 宮下 純一 / Jyunichi Miyashita(スポーツキャスター、北京オリンピック競泳メダリスト)
1983年 鹿児島県鹿児島市生まれ。5歳から水泳をはじめ、9歳のときコーチの薦めにより背泳ぎの選手となる。鹿児島県立甲南高等学校から筑波大学に進学、体育専門学群で学び、中高教員免許を取得。2008年8月北京オリンピック競泳男子100m背泳ぎ準決勝で53.69秒のアジア・日本新記録を樹立、決勝8位入賞。同400mメドレーリレーでは日本チームの第1泳者として銅メダルを獲得。2008年10月、競技者として現役を引退後、現在は経験を活かしスポーツキャスターとしても活躍。(財)日本水泳連盟競泳委員として選手指導・育成にも携わる。
オフィシャルサイト http://www.horipro.co.jp/miyashitajunichi/
鹿児島県出身の宮下純一さんがおすすめする郷土の魅力
(yukiko)宮下さんにとって出身地である鹿児島県はどのような存在ですか?
(宮下さん)自分にとって鹿児島は“帰ってくる場所”ですね。特に、桜島を見るとホッとします。鹿児島は18歳まで育った場所です。鹿児島にいる時はその良さが今ほどは分からなかったけれど、歴史があって食べ物も美味しくて、温泉もあって焼酎もある。お酒も好きですし結構飲むほうなので、自分の好きなものに実は囲まれていたのだと離れてみて感じましたね。子どもの時にはそれほど楽しめなかったけれど、大人になって自分が楽しめるものがたくさんあることに気づきました。
だから、今でも誰かが「癒しが欲しい」という話題になった時には「鹿児島に行ってみて!」と胸を張って言えます。自分が育った地でもありますが、鹿児島県は“人に薦める場所”なんです。
(yukiko)具体的にどのようなことをおすすめしたいと思いますか?
(宮下さん)鹿児島県はとにかく食材の宝庫です。黒豚、黒牛、黒さつまどり、黒酢など食材も“黒づくし”。しかも食材がいい。でも全国で1位ではない食材も多いので、もっと全国の飲食店に鹿児島食材を使ってもらってどんどん広まってほしいと思っています。
オリンピックメダリストの幼き思い出が詰まった、鹿児島のおすすめ観光スポット
(yukiko)宮下さんがおすすめする鹿児島の観光スポットを教えて下さい。
(宮下さん)とにかく桜島が大好きですね。近くから見た時に桜島の大きさを感じます。鹿児島県の夏の恒例行事として「桜島・錦江湾横断遠泳大会」があるのですが、私も幼い頃から参加していたんです。地元の人たちの夏の風物詩でもあり、桜島小池海岸と鹿児島磯海水浴場を結ぶ4.2kmの海峡を泳いで渡る遠泳大会です。
私たちは平泳ぎで桜島から鹿児島市内を目指して泳ぐルートでした。初めは近くに見えていたすごく大きな桜島が、泳いでいくうちにだんだん遠ざかっていくんです。逆に市内の海水浴場から泳ぐ人たちは、水面から見る桜島がどんどん近づいてきます。フェリーの上からでは見られない絶景を見ながら泳いでいた思い出があるため、自分にとって桜島は特別です。
(yukiko)鹿児島県といえば「桜島」をイメージする読者の方も多いと思います。それだけシンボリックなものですよね。ちなみに宮下さんにとって「桜島」はどのような存在ですか?
(宮下さん)桜島って見る人や角度によってイメージが違うようなのですが、自分にとっては幼い頃からゆかりのあるものなので父親みたいな存在です。「桜島・錦江湾横断遠泳大会」で泳いでいて疲れた時にも、ふと振り返って桜島を見てみると、すごく応援してくれているような気持ちになりました。それは大人になっても変わらなくて、今でも鹿児島に帰ってきて桜島を見ると安堵しますね。
県外から鹿児島に来られる皆さんには、ぜひ一度フェリーに乗って桜島に行ってもらいたいですね。
(yukiko)桜島でのおすすめの過ごし方はありますか?
(宮下さん)桜島に足湯があって、そこはとてもおすすめです。無料ですし、ピクニックのような感覚で楽しめます。足湯に浸りながら桜島を目の前で見られるスポットです。近くに温泉もあるからのんびりと最高の贅沢ができると思います。
(yukiko)旅行で来られた方は、帰りたくなくなってしまうパターンですね(笑)。
(宮下さん)そうですね。鹿児島と一言で言っても奄美群島も独自の風土や景色がありますし、鹿児島本土も薩摩半島、大隅半島があります。甑島なども含めて観光すると全く飽きないですよね。ただ、鹿児島県に初めて来る方は飛行機に乗ってこないといけないため少し遠い場所というイメージがあるようですが、東京から飛行機で1時間半ですし、実際に来てもらったら絶対に好きになってもらえる自信はあります!
芸能界の先輩から教わった、宮下純一さんの本格焼酎の楽しみ方
(宮下さんの故郷・鹿児島県で開催された本格焼酎イベント「焼酎ストリート」の様子)
(yukiko)宮下さんは、普段どのように本格焼酎を楽しんでいますか?
(宮下さん)焼酎を飲む時は「これで今日は仕事が終わり」という一日のスイッチみたいな意味がありますね。一日の反省会のような感覚ですし、焼酎がすべて受け止めてくれます。私にとって焼酎ってそういう存在なので、1年間のうちに350日くらい飲んでいます(笑)。
(yukiko)それって、ほぼ毎日ですよね(笑)。季節で飲み方を変えたりしていますか?
(宮下さん)夏はソーダ割り にしています。ソーダ割りをするようになってから、ビールを飲む量が減りました。もともとソーダ割りは、鹿児島出身の芸能界の先輩である恵俊彰(めぐみ としあき)さんから教えていただいたんです。
3年くらい前に「焼酎をソーダで割るのも美味しいから飲んでみろ」と言われて……。その時は「恵さん、芋焼酎はやっぱりお湯割りですよ!」って言っていたのですが、実際に飲んでみたらすっかり虜になってしまいました。今では自宅に炭酸水をつくる機械まで買いましたから(笑)。
(yukiko)それは本格的にハマっていますね(笑)。では、秋冬シーズンはいかがですか?
(宮下さん)これからの時期はやっぱりお湯割りですね。私自身は芋本来の味を楽しみたいと思っていますが、芋焼酎が苦手という友人も多いので、そういう人にはレモンを薄く切って飲みやすくしています。カクテルのような割り方をしても良いと思うので、皆さんも自分好みで色々と試してみてほしいです。
(yukiko)宮下さんが好む鹿児島の芋焼酎や好みのお酒のタイプはありますか?
(宮下さん)炭酸割りをする時には、芋焼酎のしっかりしたタイプや癖の強いものを好んで選んでいます。たとえば「六代目百合」(塩田酒造株式会社)とか、「いっどん」(杜氏の里笠沙)などが好きです。お湯割りだと「伊佐美」(合資会社甲斐商店)が特に好きですね。
女性におすすめの楽しみ方、男性におすすめの楽しみ方
(yukiko)ウェブマガジン「焼酎&泡盛スタイル」は東京発信の焼酎・泡盛専門メディアということもあって、感度の高い女性読者、男性読者が多くいらっしゃいます。そこで、まず宮下さんが女性の皆さんにおすすめする飲み方があれば教えて下さい。
(宮下さん)芋焼酎が苦手という方も多いようなので、そういう方は焼酎の前割りを一度飲んでみてほしいと思います。自分の好きな濃さに割って、そこからスタートしていくと慣れてくるのではないでしょうか。
(yukiko)では、男性におすすめの飲み方はありますか?
(宮下さん)男性にはやはりお湯割りがおすすめです。さらに、飲むだけではなくてお酒を注ぐときの所作も大事だと思います。
(yukiko)たしかに、所作は大事なポイントですよね。意外と女性は見ていますから(笑)。
(宮下さん)特に男性が女性と一緒にお酒を飲む時って、男性がお酒を注いであげたり作ってあげることも多いですよね。ワインや日本酒のシーンにもいえることですが、そこを焼酎の場でバチッと好みの濃さに作ってあげて美味しい1杯を出してあげたらとても格好いいでしょうし、女性からしてみたら好きになりません?(笑)
(yukiko)そうですね、さりげなく美味しい1杯が出されたら目に留まりますし、相手に対する興味度合いも変わりますね(笑)。ただ、作り慣れているかどうか手つきや割り方で分かってしまう部分でもあるので、焼酎初心者さんは少しずつ慣れてもらえれば良いと思います。
(宮下さん)もちろん、これって男女間に限らずの話でしょうけれども、「なんで自分の好みを知っているの?」と飲む側も嬉しくなりますよね。そこから新たな会話が生まれたり、親近感が湧いたりするから、焼酎って相手に対して作り分けができる飲み物なんですよね。
(yukiko)これは、宮下さんがご自宅でも焼酎を飲んでいて、お湯割りを作り慣れているからこそのアドバイスですね。
(宮下さん)そうかもしれませんね。その人と会う回数を重ねるにあたって、割り方や濃さを調整してあげたりすることによって親近感を表現できるのも焼酎の良さだと思います。だからこそ、お酒の席では会話だけではない“交流”を楽しんでほしいです。お酒が弱い方も割り方や量を調整できますので、所作や空間を楽しんでもらえたらと思います。
(yukiko)では、最後にウェブマガジン「焼酎&泡盛スタイル」読者の皆さんへメッセージをお願いします。
(宮下さん)焼酎は糖質が無いのでダイエットにも良いお酒です。そして着々と2020年東京オリンピックが近くなってきているので、海外の方に知ってもらいたいという想いも強いですね。海外の方と一緒に飲む時には日本酒も良いのですが、焼酎とくに鹿児島の本格焼酎を皆さんにも飲んでもらいたいと思っています。
海外の方はお湯割りに慣れていない方も多いと思うので、まずは水割りやロックからすすめて、一番のおすすめはお湯割りなんだと少しでも多くの方に知ってもらいたいです。あとは、ちゃんと美味しい1杯を飲むには、お湯割りの場合だったら注ぐ順番も「絶対にお湯が先!」と広めていってほしいなと。焼酎のこととなると、ついつい熱く語ってしまってすみません(笑)。ウェブマガジン「焼酎&泡盛スタイル」読者の皆さんにも、本格焼酎が海を越えるお手伝いをしていただけたらと思います。
(yukiko)宮下純一さん、ありがとうございました。
《宮下純一さん情報》
レギュラー出演中!
■TBSテレビ「ひるおび!」
■鹿児島読売テレビ「かごピタ」
■TOKYO MX「BE-BOP SPORTS」
[取材・文・撮影]yukiko(焼酎スタイリスト、ファッションスタイリスト)
[協力]色彩総合プロデュース「スタイル プロモーション」
※写真の無断使用はお断りしております。ご理解のほどよろしくお願い致します。
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焼酎スタイリスト®、ファッションスタイリスト。色彩総合プロデュース「スタイルプロモーション」代表。株式会社永谷園を経て“色が強み”のファッションスタイリストに転身。全国の蔵元らと連携して「焼酎スタイリスト®」として日本のお酒「國酒」を“流行×オシャレ”に発信。トレンドや美容情報に精通し、ファッション誌やビューティー誌にも登場。”時流”を掴んだお酒のコメントやアドバイスには定評がある。
蔵元や酒販店・飲食店からの信頼も厚く「蔵元公認 焼酎アンバサダー」「焼酎ナビゲーター」「泡盛スタイリスト®」「日本酒スタリスト®」なども務め、全国で講演やイベントプロデュース・企業研修を行う。大学の非常勤講師として教育分野でも活躍。(専門:販促色彩・ビジュアルプロモーション・ブランド構築・伝統文化産業)
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