【焼酎&泡盛スタイル特集】林真理子さん×西郷真悠子さん 大河ドラマ原作本『西郷どん!』とドラマの魅力を語る
林真理子さん原作の大河ドラマ「西郷どん」(せごどん)は、奄美黒糖焼酎の生産地でもある奄美群島を舞台にした“島での物語”が放送されました。2018年の折り返し地点を迎えた今、あらためて原作本と大河ドラマそれぞれの魅力に迫ります。今回は、大河ドラマの原作本になっている林真理子さんの歴史小説『西郷どん!』(KADOKAWA刊)の刊行を記念して、3月20日に行われた紀伊国屋書店さいたま新都心店のトークショーの様子もたっぷりと紹介します。そこでは西郷隆盛の弟・従道の“孫の孫”にあたる女優・西郷真悠子さんをゲストにむかえて語られた貴重な内容です。クライマックスへつながる原作本『西郷どん!』と大河ドラマの読みどころ・見どころもお届けします。
【profile】 林 真理子/ Mariko Hayashi(作家)
1954年山梨県生まれ。日本大学芸術学部卒業。1986年「最終便に間に合えば」「京都まで」で直木賞、1995年『白漣れんれん』で柴田錬三郎賞、1998年『みんなの秘密』で吉川英治文学賞、2013年『アスクレピオスの愛人』で島清恋愛文学賞を受賞。2013年刊の新書『野心のすすめ』は独自の人生論が多くの共感を呼びベストセラーに。そのほか『葡萄が目にしみる』『ミカドの淑女』『聖家族のランチ』『RUMIKO』『正妻 慶喜と美賀子』『我らがパラダイス』、人気エッセイ“美女入門”シリーズなど、小説、エッセイ両分野で活躍中。
【profile】 西郷 真悠子/ Mayuko Saigo (女優)
1995年 生まれ。東京都出身。日本大学芸術学部の演劇学科在学中。西郷隆盛の弟、西郷従道(じゅうどう)の玄孫にあたる。第3代・9代内閣総理大臣 山縣有朋は曽祖父。舞台「プリンス・オブ・デビル」「リーガリー・ブロンド」「フィニアンの虹」「title of show」「メンフィス 」などで演技の経験を積み、2018年大河ドラマ「西郷どん」でドラマデビュー。初回の放送で登場した従道の三女・西郷桜子役を熱演する。
原作本『西郷どん!』と大河ドラマ、それぞれの面白さに迫る
焼酎スタイリストyukikoです。大河ドラマ「西郷どん」では、西郷隆盛の才能が花開いたストーリーから、第2幕にあたる“島の物語”として奄美群島を舞台にストーリーが繰り広げられました。奄美地方の特産品・サトウキビを用いて造られる黒糖は奄美黒糖焼酎の原料ですが、大河ドラマでも黒糖は西郷隆盛と島の人々との出会いを生み、人生を再生させるきっかけともいえるキーワードになっていました。
また、渡辺謙さんが演じた薩摩藩主・島津斉彬の台詞にも“焼酎”という言葉が登場するなど、焼酎文化とも関係のあるシーンが原作本や大河ドラマから感じることができます。今回は、大河ドラマ原作本『西郷どん!』を執筆された作家 林真理子さんのお話を再びお聞きする機会がありました。初回放送に出演された西郷家の子孫にあたる女優・西郷真悠子さんとのトークショーから、原作本と大河ドラマそれぞれの魅力をご紹介します!
《前回の記事はこちらから》
原作本『西郷どん!』を手掛けた林真理子さん×隆盛の弟 従道の玄孫・西郷真悠子さんとの出会い
林真理子さんの歴史小説『西郷どん!』を原作にした大河ドラマ「西郷どん」の初回放送で西郷家のご子孫が登場されていたのをご存知でしょうか。それが、今回、林真理子さんのトークショーに登壇されていた女優・西郷真悠子さんです。
大河ドラマの初回放送では、西郷隆盛の弟・従道役の錦戸亮さん、隆盛の3番目の妻・岩山糸役の黒木華さんとともに除幕式のシーンに出演し、従道の娘である西郷桜子役を熱演しました。ドラマ初出演の真悠子さんは、錦戸亮さんとの会話「はい、父上」の一言がとても緊張したそうです。
林さんも真悠子さんとの出会いは“予期せぬ出来事”だったようです。トークショーの冒頭では、林真理子さんがお二人の出会いについて語ってくれました。
「一昨年の秋、『西郷どん!』のサイン会に(真悠子さんが)お母さまといらしていて。きれいな方がいるな……と思って目に留まっていました。サイン会で著書に宛名書きをする時、あらかじめお名前を別紙に書いてもらうのですが、そこに“西郷”と書かれていて……。ついつい“お血筋ですか?”とお聞きしてしまいました。“西郷隆盛の弟・従道の玄孫です”と返ってきた時には、突然の出会いに驚きを隠せませんでしたね」
西郷従道(じゅうどう)とは、隆盛の弟で西郷家の三男。第11代藩主 島津斉彬の時代には茶坊主(主人が茶道で客人をもてなす際の世話係の役職)として仕えました。明治維新の功労者の1人とされ、のちに侯爵の地位を受けている人物です。
「しかも真悠子さんは、長州藩士でのちに内閣総理大臣になる山縣有朋のご子孫でもあるんですよね。まるで、おひとりで“薩長同盟”をされているような方なんです」と、林さんが会場の皆さんに真悠子さんの紹介をされます。
真悠子さんは現在、演劇の勉強をしていて大河ドラマ「西郷どん」がドラマ初出演。出演のきっかけは林さんと出会った、このサイン会でした。
「もともと母が林さんの大ファンで、サイン会に申し込みました。直接林さん にお会いできるということで、その時に手紙をお渡ししました。その後、昨年2月に林さんからお電話をいただいて大河ドラマのオーディションの話をお聞きしました。オーディションを受けたことがきっかけで“桜子の役をやってみませんか”とプロデューサーからお話をいただいたんです」
真悠子さんいわく、あの時に林さんに会っていなければ今の自分はなかったそうです。「芝居の勉強をしている身なので、毎日が勉強です」と謙虚な姿勢を見せる部分も。
「女優として新米なので、スタジオやロケ現場で俳優の皆さんの演技を見て勉強させてもらっています。林さんとの出会いがきっかけで一流の皆さんに囲まれて勉強できる場があります。このような機会をありがたく思って、自分が今できることを学べるだけ学ぼうと頑張っているところです」
穏やかな口調のなかにも凛とした美しさがあり、女優として貪欲に学ばれています。今回のトークショーが行われた頃には、すでに奄美大島で“島の物語”の撮影 が始まっていました。奄美の美しい海やサトウキビ畑が撮影場所になっている“島の物語”。真悠子さんは実際に奄美大島のロケ現場に足を運び、西郷隆盛役の鈴木亮平さん、愛加那役の二階堂ふみさんらの演技を見て学んできたという熱心さが伝わるエピソードも。
真悠子さんにとっても、林真理子さんの歴史小説『西郷どん!』によって多くの人と出会うきっかけになり、鹿児島の文化を深く学ぶきっかけになったようです。鹿児島県で行われたイベントでのエピソードを真悠子さんが語ってくれました。
「初めて大島紬を着てイベントに参加しました。150万円くらいする着物だったのですが、とにかく軽くて温かくてびっくりしました。“素敵な着物だな、素敵な文化だな……”とあらためて西郷隆盛や私の先祖が生きた鹿児島の文化の良さを実感しました」
伝統文化産業の世界では、後継者不足による継承の難しさをかかえている分野もあります。これから文化をつなげていく世代にあたる真悠子さんは実際に袖を通して鹿児島の文化に触れたことによって、職人の技術や伝統工芸品の機能性の高さをあらためて感じた機会になったようです。
歴史小説『西郷どん!』と大河ドラマ「西郷どん」、それぞれの見どころを語る
前回のインタビューで林さんは「原作本とドラマは全く同じである必要はない」と語っていて、小説家として西郷隆盛の一生や幕末を掘り下げ、史実に基づいて『西郷どん!』は執筆されています。1月から放送が始まり、林さんと真悠子さんは原作本とドラマの違いについてどのような印象を持っているのでしょうか。
「林さんが書かれた『西郷どん!』と中園さんが脚本を手掛けるドラマは、まるで真実と虚実の間を行き来しているような感覚で、凄く面白いと感じています。林さんと中園さんのペアでしか表現できないのではないかと思うほどです」
「私は歴史小説として史実に基づいてどれだけ面白く書くかを考えて執筆していました。書き上げた後に中園さんが“原作がしっかりしているから、私はいくらでもジャンプできる。ありがとう”と言ってくれたんですね。ドラマはエンターテイメント性があっても良いものだと思っているので、中園さんがどのようにジャンプするのか楽しみでした。実際にドラマが始まってみると、中園さんのジャンプが凄すぎて“こう表現したのか!”と原作者の立場から見ても脚本の素晴らしさに毎回驚かされています」
林さんのコメントを受けて、真悠子さんも原作とドラマを二重に楽しめて面白いと語ります。林さんが執筆された原作本『西郷どん!』の印象についても若い世代ならではの感想をお聞きできました。
「私は日本史で大学受験をしたのですが、西郷家の子孫でありながらも幕末は理解が難しい時代なので、とても苦労しました。この本が受験の頃にあったら良かったのにと思いましたね(笑)。林さんが執筆された『西郷どん!』は、とにかく読みやすくて分かりやすいんです」
林さんも“分かりやすさ”は意識して執筆していたそうです。
「書き手として幕末は本当に難しくて……だからこそ、とにかく読んでもらう方に分かりやすくしました。子孫の方にそうやって言ってもらえるとさらに嬉しいですね」
西郷家に伝わる、幕末を生きた男たちの素顔とは
前回、ウェブマガジン「焼酎&泡盛スタイル」のインタビューで林さんが語って下さったように、歴史小説として膨大な資料を読み込んで書き上げた『西郷どん!』。子孫にあたる真悠子さんには、西郷隆盛や従道についてどのように語り継がれているのでしょうか。
「従道の家に伝わっている西郷隆盛のイメージとしては、まさに大河ドラマで鈴木亮平さんが演じている西郷隆盛がぴったりだと思っています」
真悠子さんいわく、西郷隆盛の人物像が大河ドラマ「西郷どん」で色濃く出ていたのが第8回。最初の妻・須賀との離縁のシーンだそうです。
「隆盛は間違ったことをきちんと“間違いだ”と言える人で、とても真面目で責任感と行動力のある人です。林さんの原作本でも伝わってきた部分ですが、自分のことよりも他の人や薩摩藩や日本のことを考えて行動していた人物です。大河ドラマでは、そんな隆盛を理解したうえで離縁した須賀さんの台詞が西郷隆盛という人物を表す究極の言葉だな……と見ていて感じましたね」
それでは、従道はどのような方だったのでしょうか。
「西郷従道は、隆盛の弟にあたる人物ですが、とてもユーモアのある人だったと聞いています。明治維新の後に風紀を厳しく取り締まる組織が発足されてリーダー的立場を任されたそうなのですが、その日の打ち上げで裸踊りをして周囲をびっくりさせたり……(笑)。海外大使との会食で重要な会話をしているのに、“よか。頼む”の一言だけ。通訳の方が説明を加えながら長々と訳していたら、海外の方が“日本語はこんなに短い言葉で、これだけの意味を持つのか!日本語ってなんて凄いんだ!”と驚いていたエピソードもあります。いい意味でいい加減で、面白い人だったそうですよ(笑)」
では、西郷隆盛を生んだ薩摩という地についてどのように捉えているのでしょうか。林さん、真悠子さんがそれぞれの立場で語られます。
「当時の薩摩藩は日本の南端に位置する場所なのに、中世さながらに軍事を蓄えて独自の文化を築いていた地。天皇家ともつながっていたり、歴史小説として執筆した際に、調べれば調べるほど凄いなと感じていました」
「もし、西郷隆盛を島津斉彬が見出してくれていなかったら、現在のように皆さんに“西郷”という名前は知られていなかったと思います」
林真理子さん原作本『西郷どん!』と大河ドラマ。これからはここに注目!
大河ドラマでは、西郷隆盛が島津斉彬との出会いによって藩の重要な役割を担っていく部分から、身を隠して人生を送る奄美群島での生活、そして物語は”革命編”に入ります。今後の大河ドラマの見どころも語られました。
ご自身が登場されるシーンの撮影を振り返りながら、真悠子さんは、
「役者の皆さんも“心”を込めて演技をされています。それは制作スタッフの方々も同じ意識で、装飾や照明の細部にまでとてもこだわって作られています。例えば、撮影で使用する薩摩切子や鹿児島の伝統菓子「かるかん」など鹿児島の伝統工芸品や食文化を表す小道具も、ひとつひとつこだわって映像化されています。林さんの原作本『西郷どん!』と照らし合わせながら、そういう細かくこだわっている部分も毎回楽しんで見てほしいですね」
林さんも原作者として、大河ドラマの撮影に足を運ぶこともあるそうです。執筆した歴史小説『西郷どん!』をもとに制作されていく大河ドラマの現場の魅力を原作者の立場から話されます。
「私が書いた歴史小説『西郷どん!』をもとに、中園さんの脚本によってドラマがどのように表現されているのか楽しみにしてほしいですね。真悠子さんが言ってくれたように、この原作本、大河ドラマに関わる人たちが“心”を込めて取り組んでいるんです」
西郷隆盛にとって、奄美群島での生活は過酷を極めるものでした。史実をもとに原作本で描かれているストーリーを大河ドラマではどのように視聴者に楽しんでもらうか。分かりやすく伝えるか。……その想いは原作者、脚本家、役者、スタッフの皆さんの共通意識になっているようです。
真悠子さんが話されていた表現が、とても印象に残りました。
「ドラマの撮影現場では、林さんの原作本をもとに《“心”でこだわるモノづくり》がされているんです」
書籍もドラマも、そして本格焼酎・泡盛も《モノづくり》です。多くの人たちの手によってつくられた完成形が、私たちの日常に届いています。ウェブマガジン「焼酎&泡盛スタイル」は〈生産者―販売店・飲食店―メディア―エンドユーザー〉のつながりを大事に情報発信しているメディアですが、読者・視聴者・飲み手それぞれに“造り手”の方々の想いが届いていたら嬉しいことです。
それを表すかのように、林真理子さんと西郷真悠子さんのトークショーに参加されていた方からコメントをいただくことができました。
「鹿児島出身ではないのですが、もともとは大好きな作家・林真理子さんが描く西郷隆盛そして幕末に興味があって……。原作本はもちろん拝読しましたが、毎回の大河ドラマも楽しく見ています。とにかく映像がきれいで、役者の皆さんが本物の歴史上の人物かと思えるほど熱心に演じられていて……。今回、お二人の話を伺って、スタッフの皆さんも心を込めて作っているドラマなのだと感じましたし、これからのストーリーが楽しみになりました。原作本との違いも見どころのひとつですね。やっぱり醍醐味は焼酎を飲みながら本やドラマを見ることでしょうか(笑)」
焼酎の本場・鹿児島県の風土や歴史を本やドラマから感じながら飲むお酒……それもまた、充実したひとときになることでしょう。
ぜひ皆さんも《“心”でこだわるモノづくり》がされている林さんの歴史小説『西郷どん!』、大河ドラマ「西郷どん」を本格焼酎片手にどうぞお楽しみください!
林真理子さん、西郷真悠子さん、ありがとうございました。
《林真理子さん関連情報》
■『西郷どん!』林 真理子 著 ■
2018年大河ドラマ原作 / 株式会社KADOKAWA 発行(電子書籍も配信中)
【上製版】単行本・全2巻(定価)各巻 1,836円
装丁:片岡忠彦/装画:水口理恵子
【並製版】単行本・全3巻(定価)各巻 1,000円
装丁:片岡忠彦
■2018年(平成30年)大河ドラマ「西郷どん」■
【放送】毎週日曜日 夜8時~ NHK総合にて放送中(全47回)
【原作】林真理子
【脚本】中園ミホ
【音楽】富貴晴美
【語り】西田敏行
【主演】鈴木亮平
[取材・撮影・文]yukiko(焼酎スタイリスト、ファッションスタイリスト)
[場所]紀伊國屋書店 さいたま新都心店
[協力]色彩総合プロデュース「スタイル プロモーション」
※写真の無断使用はお断りしております。ご理解のほどよろしくお願い致します。
「焼酎&泡盛スタイル」では、日本のお酒「焼酎・泡盛」を一緒に応援して下さるメンバーの皆さんにイベントやプレゼントの紹介をしています。(登録無料)
國酒をオシャレに楽しむ!メンバー登録FREEです
「焼酎&泡盛スタイル女子部」
「焼酎&泡盛スタイル男子部」
関連記事
焼酎スタイリスト®、ファッションスタイリスト。色彩総合プロデュース「スタイルプロモーション」代表。株式会社永谷園を経て“色が強み”のファッションスタイリストに転身。全国の蔵元らと連携して「焼酎スタイリスト®」として日本のお酒「國酒」を“流行×オシャレ”に発信。トレンドや美容情報に精通し、ファッション誌やビューティー誌にも登場。”時流”を掴んだお酒のコメントやアドバイスには定評がある。
蔵元や酒販店・飲食店からの信頼も厚く「蔵元公認 焼酎アンバサダー」「焼酎ナビゲーター」「泡盛スタイリスト®」「日本酒スタリスト®」なども務め、全国で講演やイベントプロデュース・企業研修を行う。大学の非常勤講師として教育分野でも活躍。(専門:販促色彩・ビジュアルプロモーション・ブランド構築・伝統文化産業)
awamori KADOKAWA NHK大河ドラマ shochu yukiko さいたま新都心 スタイル プロモーション スタイルプロモーション 与論島 与路島 中園ミホ 二階堂ふみ 加計呂麻島 喜界島 國酒 天文館 奄美大島 奄美焼酎 奄美黒糖焼酎 女性におすすめ 富貴晴美 島津斉彬 徳之島 愛加那 明治維新 明治維新150周年 本格焼酎 本格焼酎と泡盛 本格焼酎の日 本格焼酎女子 本格焼酎女子 焼酎スタイリストyukiko 林真理子 沖永良部島 泡盛 渡辺謙 焼酎 焼酎スタイリスト 焼酎スタイリストyukiko 焼酎女子 焼酎女子yukiko 焼酎泡盛スタイル 焼酎泡盛応援メンバー 焼酎&泡盛スタイル 焼酎&泡盛スタイル女子部 焼酎&泡盛スタイル男子部 紀伊国屋書店 芋焼酎 薩摩焼酎 薩摩藩 西田敏行 西郷どん 西郷従道 西郷真悠子 西郷隆盛 請島 鈴木亮平 錦戸亮 鹿児島県