【焼酎&泡盛スタイル対談】これからの本格焼酎・泡盛ーー飲食店・イベント特集/井上亮さん

ウェブマガジン「焼酎&泡盛スタイル」特集 焼酎バーだけん井上さん×焼酎スタイリストyukikoさん

新たな1年がスタート!ウェブマガジン「焼酎&泡盛スタイル」では今年も”時流”を踏まえた情報をお届けします!まずは現在の國酒「本格焼酎・泡盛」業界を支える方々の特集です!今回は東京で開催されているイベント「東京楽宴」飲食店メンバー井上亮さんにお話を伺いました。「焼酎楽宴」5年分のこれまでを振り返り、2020年そして未来に向けた焼酎・泡盛業界への応援コメントを紹介します。

【profile】 井上 亮 / Ryo Inoue
1976年生まれ、東京都出身。焼酎ダイニングだけん店主。東京の飲食店と酒販店が1年おきに開催しているイベント「焼酎楽宴」の飲食店チーム主軸メンバー。飲食店チームの実行委員会メンバーでもある。焼酎や泡盛を扱う同業の飲食店からも頼りにされ、焼酎・泡盛業界を支える若手飲食店店主のひとり。

「焼酎楽宴」イベント記事はこちらから

回数を増すごとに若手の実力が発揮される「焼酎楽宴」

ウェブマガジン「焼酎&泡盛スタイル」特集 焼酎バーだけん井上さん×焼酎スタイリストyukikoさん

(yukiko)2019年の「焼酎楽宴」は飲食店が担当する3回目のイベントでした。以前ウェブマガジン「焼酎&泡盛スタイル」でインタビューさせていただいたイベントの発起メンバー髙橋研さんら「焼酎ブーム」を牽引してきた飲食店の先輩たちとイベントを一緒に行ってきていかがでしたか?

(井上さん)実際にやってみて、回数を重ねるごとにスムーズに運営できているのではないかと思っています。最初は髙橋研さんたち飲食店の先輩たちを見習いながら運営していました。今では自分たち若手メンバーも先輩たちのサポート的な役割ではなくて、自分の任務や責務として自覚しながら動いています。

(yukiko)現在、焼酎・泡盛業界は蔵元だけではなくて飲食店の経営者も若手の台頭が目覚ましい状況です。「焼酎楽宴」イベントを開催するにあたり、準備段階でどのように先輩たちと連携を取りましたか?

(井上さん)「焼酎楽宴」を発足した先輩たちは、私たち若手に任せてくれています。もちろん、全体的な決定権やバランスは見て下さっています。飲食店経営者として経験豊富な先輩方なので、イベントを運営するための推進力をもっていらっしゃいます。

私たちはまだまだ経験を積みながらイベントを運営している立場なので、場合によっては考えすぎて行き詰まってしまうこともあるのですが、そういう場面で的確なアドバイスを下さるんです。

焼酎楽宴・焼酎女子のパイオニア焼酎スタイリストyukikoさん取材「焼酎&泡盛スタイル」

■焼酎イベントで大事にしていること

焼酎楽宴・焼酎女子のパイオニア焼酎スタイリストyukikoさん取材「焼酎&泡盛スタイル」

(yukiko)私は「焼酎スタイリスト」として皆さんを毎年取材をしていて、焼酎業界を支えてきた飲食店の先輩たちと、これからを創っていく若手の皆さんとの連携が回数を重ねるごとにスムーズになっていると感じています。2019年に行われた「焼酎楽宴」において、井上さんたち飲食店の皆さんが工夫した点があれば教えて下さい。

(井上さん)今回は、あらかじめ1か月前に蔵元とペアになる飲食店メンバーを決めておきました。飲食店メンバーは、自分が担当する酒造蔵の情報や銘柄をあらかじめ調べたり、蔵元と情報共有したりして、情報の深さを意識しました。

さらに蔵元には「焼酎楽宴」前日までに、自分の蔵を担当する飲食店メンバーのお店に行ってもらいました。交流を深めてもらう目的です。そういう下準備は今まで以上に力を入れたひとつですね。

■飲食店が感じる焼酎と泡盛の“今”

ウェブマガジン「焼酎&泡盛スタイル」特集 焼酎バーだけん井上さん×焼酎スタイリストyukikoさん

(yukiko)今年度行われた「焼酎楽宴」に参加されたお客さまは、どのような楽しみ方をされていましたか?

(井上さん)会場が暑かったこともあるのですが、ソーダ割りが多く出ていましたね。今までの焼酎の飲み方としては、お湯割り・水割り・ロックという3つが定番でしたが、ここ数年で変わってきた印象を受けています。

飲食店店主として日々の接客のなかでも焼酎や泡盛の炭酸割りはもう“新しい飲み方”でも“流行り”でもなくて、皆さんに浸透してきていると感じています。

焼酎楽宴・焼酎女子のパイオニア焼酎スタイリストyukikoさん取材「焼酎&泡盛スタイル」

(yukiko)ウェブマガジン「焼酎&泡盛スタイル」は女性の読者や焼酎・泡盛の初心者の方が多くご覧になっている媒体です。そんな方々に向けて、飲食業界に携わるおひとりとして井上さんから皆さんへ、焼酎の楽しみ方のアドバイスをお願いします。

(井上さん)難しく考えることなく気軽に飲んでほしいです。個人的には、自分が美味しく飲みやすいと思ったらコーラやトニックウォーター、ウーロン茶などで割っても良いと思っています。もちろん、蔵元が造ったお酒本来を楽しむクラシカルな飲み方も大事にしていきたいので、飲食店の立場としても、今後も柔軟に対応できたらと考えています。

(yukiko)井上さん、ありがとうございました。

[文] sasaki
[協力] 色彩総合プロデュース「スタイル プロモーション」
※写真の無断転用、二次使用はお断り致しております。ご理解ご協力のほど宜しくお願い致します。

 

東京焼酎楽宴
【参加蔵元】 八丈興発(東京都)、ゑびす酒造、天盃(福岡県)、常徳屋酒造場、藤居醸造、ぶんご銘醸、四ツ谷酒造(大分県)、重家酒造、久保酒造場、五島灘酒造(長崎県)、黒木本店 / 尾鈴山蒸留所、小玉醸造、佐藤焼酎製造場、松露酒造、古澤醸造、柳田酒造、渡邊酒造場(宮崎県)、天草酒造、豊永酒造、寿福酒造場(熊本県)、植園酒造、宇都酒造、大石酒造、尾込商店、高良酒造、国分酒造、小牧醸造、小正醸造、櫻井酒造、佐多宗二商店[物品のみ]、佐藤酒造、白石酒造、大海酒造、高崎酒造、田村、知覧醸造、中村酒造場、西酒造、万膳酒造、村尾酒造、大和桜酒造、八千代伝酒造、本坊酒造屋久島伝承蔵、有村酒造、富田酒造場、山田酒造(鹿児島県)、宮里酒造所(沖縄県)

 

 

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