【おつまみごはんの選びかた】美肌成分のスーパーフード「こんにゃく」の選びかた!農林水産省大臣賞オーガニックこんにゃく芋生産者:田口農園

焼酎と泡盛を楽しむ時のおつまみごはん。せっかく食べるなら身体や美容にも良いものを。そんな「焼酎&泡盛スタイル」読者の皆さんからの要望にお応えして、ヘルシーで購入しやすい日本のスーパーフードをご紹介!お酒を飲みながらちょっとした毎日の工夫で充実した「美味しい時間」を。今回は、「第97回東京インターナショナル ギフト・ショー 春2024」に出展されていたオーガニックこんにゃく芋の生産者とお会いしました。群馬県の田口農園の取り組みを参考に、皆さんの献立やレシピに役立てて下さい!

実はスゴイ!日本で古くから食されてきた「こんにゃく」ミニ知識

こんにゃくの主原料はこんにゃく芋です。それをすりつぶす、またはこんにゃく芋を乾燥させて粉末にしたものを水に溶かします。凝固剤として水酸化カルシウムを加えて混ぜて、加熱して固めたものが「こんにゃく」です。

こんにゃく芋の原産地はミャンマー、マレーシア、インドなど東南アジアといわれています。6世紀の仏教伝来とともに中国から日本に伝わりました。その後は精進料理として国内で広まりました。

こんにゃく芋はサトイモ科に属し、根茎の大きくなった部分がこんにゃく芋として生産されています。こんにゃく芋に含まれるシュウ酸カルシウムは人体に害があるため、適切な下処理をしてからでないと食べることができません。

現代人には嬉しい!スーパーフード こんにゃくの主な効果

こんにゃくの成分を表す時、「おなかの砂おろし」「胃のほうき」という言葉を聞いたことはありますか?こんにゃくを食べることによって次のような効果や特徴があります。

①食物繊維が豊富
こんにゃくを食べることによって腸の動きが活発になります。体内の有毒なものを早く外に排出する効果があるため「おなかの砂おろし」「胃のほうき」とも呼ばれている食材です。そのため便秘にも効果的。

②低エネルギー食材
こんにゃくはもともと水分です。残りも難消化性のグルコマンナンという食物繊維です。エネルギーはほとんどありません。100gの板こんにゃくでは、粉こんにゃくの場合は5kcal、芋こんにゃくの場合は8kal。水分が96~97%を占めます。(参考「八訂日本食品標準成分表」科学技術庁資源調査会編)

③美肌成分「セラミド」を含むスーパーフード
スキンケアやインナーケア化粧品でよく聞く「セラミド」。化粧品にも含まれているセラミドが、こんにゃく芋にも含まれています。セラミドは肌の表皮角質層にある肌の潤いを保つ保湿因子のひとつです。角質層は紫外線や摩擦、細菌やウイルスなどの外部刺激を守り、肌内部のバリア機能を担っている部分。肌の新陳代謝(ターンオーバー)は一般的に20代では28周期といわれますが、加齢によって50代では45日周期に。セラミドはそのターンオーバー期に生成され、セラミドの量も減少していきます。

化粧品でケアすることも大切ですが、美容好きの方なら身体の内部から健康的に摂取することも同時に行いたいもの。そんな時の食材として、ぜひこんにゃくは注目してほしいスーパーフードなのです。

日本でも貴重!こんにゃく名産地:田口農園のオーガニックへの挑戦

(出典元 株式会社田口農園HP)

こんにゃくが有名なのが群馬県。なかでも生産地として有名なのが川場村です。人口3059名(2024年1月末日現在)、群馬県北部にある自然豊かな村です。新潟県堺には谷川岳、北東には尾瀬ヶ原の高原など高山が連なっています。その中間地にある2158mの武尊山を北に背負って南面に向けて滑り落ちるように開けた狭地に川場村があります。

村面積85%が山森になっていて、今もなお、昔ながらの農村風景が見られます。14世紀の南北朝時代に造られた寺や石仏が多く残り、貴重な文化遺産が残る地域でもあります。

田口農園の社長 田口さんいわく「この標高にある地だからこそ、昔から川場村ではこんにゃく芋の生産が盛んなんです。口農園は武尊山から流れ出る2本の清流があって、その清流が蓄積させた1mにもおよぶ肥沃な黒色壌土によって有機栽培のこんにゃく芋を育てています」

なかでも群馬県利根川郡川場村にある株式会社田口農園はこんにゃく芋を天然水仕込み、有機栽培(オーガニック)で行っている日本でも大変珍しいところです。2019年に栽培・製造で有機JAS認証取得をしています。オーガニックで生産するのは手間がかかることから日本では数件しかありません。

(写真:焼酎スタイリストyukikoさんと田口農園 田口社長)

田口農園  田口社長は「口に入れるもの・食すものだからなるべく食べる人たちに安心安全な食品として届けたいのです。川場村のこんにゃく芋生産地として優れた土壌、水、太陽光など自然の恵みをピュアに受けながら育ったこんにゃく芋には力強さ、たくましさがあります。たしかにオーガニックで栽培するのは大変です。一般的な農法にしたほうが生産面でも経営面でも楽になる部分はありますが、この地の原点・食の原点みたいな部分を追求していくとやはりオーガニックでの栽培に行き着く。だから、こんにゃく芋をどこまでオーガニックとして生産できるかがわが社の挑戦でもあるんです。皆さんにも、このオーガニックならではのこんにゃくのおいしさを食べていただきたいですね」

研究熱心でこんにゃく芋のことを語り出すと止まらないほどの社長の意気込みが、田口農園のこんにゃく商品を食した時に感じるこんにゃくの弾力性や素朴で深い香り、こんにゃくそのものの美味しさとして物語っているように思えました。

美容に興味のある方は要チェック!こんにゃく購入時のチェックポイント!

(出典元 株式会社田口農園HP)

美肌成分「セラミド」を上手に食生活に取り入れるためにも知っておきたいポイントが!スーパーなど日常でみかけるこんにゃくには、実は2種類あるのをご存じですか?

裏ラベルや原材料をみると表記が2パターンあるのです。美容を気にかけている方は要チェック!何気なく購入していた方は、ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。

■こんにゃく粉・・・精粉(せいこ)にした原料を使って商品にしたもの。市販で売っているものは意外と「こんにゃく粉」と表記されているものが多いのです。海藻などの粉末も加えて作られているものもあります。

■こんにゃく芋(こんにゃく)・・・生芋こんにゃくともいわれるもので、こんにゃく芋をそのまま使用してこんにゃく商品にしたもの。粉末(こんにゃく粉)にすると製造過程でどうしてもセラミドは減ってしまうのですが、こんにゃく芋をそのまま使用しているこんにゃくは、芋にふくまれているセラミドの含有が維持されます。そのため、原料表示のところに「こんにゃく芋(またはこんにゃく)」と書かれているものは、美肌成分につながるセラミドも多く摂取できることになるのです。

生産者おすすめ!こんにゃくのおつまみごはん

(出典元 株式会社田口農園HP)

美味しいおつまみごはんを生産者でもある田口香さんに伺いました。「こんにゃくはヘルシー食品ですし、スーパーフードでもあるんです。ぜひ皆さんの日常にもこんにゃくレシピを取り入れてみて欲しいです」とのことで、誰でも簡単にできる一品を紹介してもらいました。

■こんにゃくのペペロンチーノ

レシピはこちらをご覧ください。こだわりの生産者が実践しているおつまみごはんのポイント、焼酎スタイリストyukikoさんが焼酎と泡盛の選び方を教えてくれています。(→レシピはこちらから)


 

《第97回東京インターナショナル ギフト・ショー 春2024》

開催日:2024年2月6日(火)~8(木)
開場 :東京ビッグサイト
主催:株式会社ビジネスガイド社

参考:川場村役場 
協力:株式会社田口農園色彩総合プロデュース「スタイル プロモーション」

執筆:sasaki
取材・撮影・記事監修:yukiko(焼酎スタイリスト®、泡盛スタイリスト®、日本酒スタイリスト®)
編集:「焼酎&泡盛スタイル」編集部

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