地域の焼酎文化・食文化を東京から応援!大分県のプレミアム焼酎「耶馬美人」特集―「色と食の旅プロジェクト」 ~白が紡ぐブランドメッセージ~

「生産者―販売店・飲食店―メディア―エンドユーザー」が波紋のように繋がり、広がっていくコミュニケーションを理想として運営されている地域応援プロジェクト「色と食の旅プロジェクト」。このイベントは2013年から日本各地と連携し、旅をした時に得られるような楽しさ、美味しさを東京から情報発信しています。第9弾の今回は元祖「幻の焼酎」「プレミアム焼酎」と言われる本格焼酎「耶馬美人」(やばびじん)の特集です。メディアにほとんど登場しない蔵として有名な大分県の銘酒蔵が「yukikoさんのプロデュースなら」と信頼関係によってイベントが実現しました。今回のために集まった仲間も焼酎業界を支える若手として実力を兼ね備えたメンバーです。なぜ、今「耶馬美人」なのか……イベント参加者が絶賛した「耶馬美人」特集の「色と食の旅プロジェクト~白が紡ぐブランドメッセージ~」。イベントによって紡がれた想いを読者の皆さんにご紹介します。

参加女性も大絶賛!大分県中津市の本格焼酎・銘酒「耶馬美人」――あなたは知っていますか?

日本の伝統文化、食文化を東京から情報発信する「色と食の旅プロジェクト」は2013年に発足し、日本各地の生産者の取り組みを東京から紹介してるプロジェクトです。2018年6月9日(土)に第9弾「色と食の旅プロジェクト~白が紡ぐブランドメッセージ~」イベントセミナーと題して開催されました。今回は大分県中津市の本格焼酎蔵・旭酒造株式会社「耶馬美人」(やばびじん)の特集です。

米焼酎「耶馬美人」は、焼酎ブームの頃に入手困難とされ「プレミアム焼酎」とも呼ばれる銘酒です。大分県といえば”大分むぎ焼酎”が有名ですが、清酒蔵と焼酎蔵が存在する酒どころの地です。

大分県北西端の中津市にある旭酒造株式会社は1935年(昭和10年)に創業。もともと1877年(明治10年)から米穀商を営んでいて、現社長のお兄さまが軍隊時代から友人だった熊本県の蔵元の影響を受けて旭酒造を立ちあげたという一風変わった創業ストーリーを持っています。創業当時から職人による手造りを貫き、1本1本丁寧に造られています。そのため生産石数は限られ、年間600石(一升瓶6万本)、県外出荷が1割未満です。

その稀少性から「幻の焼酎」と呼ばれ、酒販店や飲食店関係者も旭酒造「耶馬美人」という銘柄は知っていても、実際に飲んだことがないという方も多い銘柄です。今回の「色と食の旅プロジェクト」イベントセミナーでも、8割以上が「耶馬美人」を今まで知らなかったという方々が参加されていました。

なぜ、今「耶馬美人」なのか――イベントで伝えられた生産者・企画者の願い

旭酒造株式会社は「高品質で美味しい焼酎を皆さんに飲んでもらうためにも、徹底して”造り”に向き合っていたい」という理由から、今までメディアや焼酎イベントにほとんど出ない蔵として有名な銘酒蔵です。

その扉を開けたのは、焼酎スタイリスト&ファッションスタイリストyukikoさんでした。今回の「色と食の旅プロジェクト」のような焼酎イベントに「耶馬美人」が登場するのは蔵元にとっても”初”の試みでした。

なぜ今回のイベントの開催が叶ったのか――それは旭酒造がどのような蔵なのか、説明するうえで興味深いエピソードがあります。

焼酎スタイリストyukikoさんが米焼酎「耶馬美人」と初めて出会った時、「幻の焼酎」「プレミアム焼酎」と呼ばれている銘柄だとは全く知らなかったそうです。純粋に米焼酎「耶馬美人」の白地に紅葉と川の流れが描かれたラベルの色彩美の目が留まり、さらに「この蔵は一本の筋が通っているな。まるで”武士道”を体現するかのように自分を律し、モノづくりに向き合う頑なな職人がいるな」とラベルから読み取ったそうです。

実際にお酒を口に含んでみたところ、ラベルから伝わってきた通り。蔵元の追求姿勢の上に成り立っている”こだわり”と、古風ながらも古臭さを感じさせない”今の時代に必要とされるテイスト”を持った本格焼酎だと実感したと言います。

焼酎ブームの頃には焼酎業界全体が嬉しい悲鳴であったと同時に、モノとして消費されてしまったり、生産数が限られている蔵元は新規取引が難しかったり、需要と供給のバランスが崩れるなど、盛り上がりの陰には心苦しい経験も経て現在に至っています。旭酒造も少なからずその経験をしている蔵です。

yukikoさんは「伝統文化産業は過去、現在、未来へと受け継がれていくものです。”幻”とか”プレミア”という言葉は、あくまでも他者が評価して後から付けられた冠です。モノの稀少性や価値を強めるキーワードは、場合によっては誰かの利益のための”売る手段”に使われてしまうこともあります。

でも造り手はそれを目的に酒造りをしているわけではなく、ただ純粋に受け継がれてきたものに対して徹底的に向き合って”モノづくり”をしているだけ。適正価格でお客さまに美味しい1杯を届けたいと思って酒造りをしているのです。

情報がどこでも手軽に入手でき、無数に存在し、時に何が真実なのか交錯してしまう時代だからこそ、きちんとした見方のできる飲み手の皆さんに、この蔵の想いや魅力、「耶馬美人」が目指す美味しさを実感してもらいたいと思ったんです」とまっすぐな目をして語ります。

さらに驚いたことに、yukikoさんがラベルから感じたという”武士道精神”は、旭酒造の焼酎造りに対する根幹のようなものでした。旭酒造三代目社長の中正義さんは中津市剣道連盟常任理事も務める経歴を持ち、地元の子どもたちに剣道を教え、青少年の健全な心身育成に力を入れている人物でもあったのです。

『剣は心なり。心正しからざれば、剣また正しからず』

これは勝海舟の師範だった豊前中津藩出身の剣豪・島田虎之介の言葉です。この言葉が正義さんの座右の銘。現在は専務・中秀正さんが現場の中心となって焼酎造りや子どもたちへの剣道指導にあたっていますが、yukikoさんが「武士道のように自分を律する厳しさ、潔さ、強さ、しなやかさをラベルから感じた」というのは、蔵元の精神や造り手の人物像そのものを捉えていたのです。

旭酒造株式会社にとっては
『焼酎は心なり。心正しからざれば、焼酎また正しからず』なのでしょう。

このエピソードは数年前のことだそうですが、造り手の本質を見抜いたyukikoさんと蔵元との信頼関係はここから始まります。

今年のNHK大河ドラマ「西郷どん」で幕末の武士たちの生きざまや精神、日本という国家の在り方がクローズアップされているように、旭酒造「耶馬美人」が2018年に「色と食の旅プロジェクト」イベントで紹介されることの意味として、蔵元や業界に関わる方々の精神、焼酎業界の在り方へのメッセージが込められているのかもしれません。

yukikoさんがスタイリストとして提案している”時流”を感じることができ、どんどん深い読みをしてしまう面白さが今回の「色と食の旅プロジェクト」~白が紡ぐブランドメッセージ~にはありました。

大分県中津市は食の宝庫!旬の美味しさを銘酒「耶馬美人」と味わう

イベント冒頭で焼酎スタイリストyukikoさんからこれらの説明がされた時、参加者が一気に旭酒造株式会社「耶馬美人」の世界に引き込まれていきました。今回、yukikoさんがセレクトした銘柄は5種類。大分県外で滅多に揃うことはないであろう旭酒造株式会社のラインナップです。

代表銘柄である米焼酎「耶馬美人」は、原料を厳選し、1年のうちで最も寒冷の時期に仕込みます。低温発酵させた後にゆっくりと蒸留し、さらに熟成させて吟味を重ねて醸した純米本格焼酎です。きめが細かくまろやかな風味が特徴です。1982年度(昭和57年度)の第6回国税庁鑑評会で「日本一」にも輝いた実績を持ち、当時、醸造試験場鑑定官室長をされていた穂積忠彦さんから「ライス・ブランデー」と称賛を受けたほどの品質を造り上げています。

今回、銘酒「耶馬美人」を飲んでみたいという参加者の関心が高く、「耶馬美人」に合わせたイベントスペシャルメニューにも興味津々の様子でした。

イベントには中津市役所の久保誠さんも駆けつけ、中津市の特徴や特産品について語って下さいました。皆さんは真剣な様子で耳を傾けます。「2017年4月に日本遺産に認定された耶馬渓にはまず行ってほしい観光スポットです。中津市は食も豊富です。例えば夏にはハモも美味しいんですよ」と大分県中津市の四季折々の魅力を伝えます。

yukikoさんが「米焼酎「耶馬美人」の白いラベルにも、耶馬渓が描かれています。地域性を焼酎からも感じてほしいですね」と説明を加えます。

(写真)中津市のブランド牡蠣「ひがた美人」は生牡蠣、オイル漬け、アヒージョで。イベントスペシャルメニューとして北海道直送のホッケの刺身など「耶馬美人」を活かす料理が並ぶ

中津市のブランド牡蠣「ひがた美人」は小ぶりながらもとてもクリーミーで、濃厚な牡蠣の旨みが口いっぱいに広がります。「米焼酎の耶馬美人の場合は牡蠣の磯の香りが柔らかく届いてきて、麦焼酎の耶馬美人の場合は”生牡蠣を食べた!”という実感が湧く!2種類とも美味しすぎる!」と大興奮。

きめ細かく造り込まれた銘酒「耶馬美人」は米焼酎・麦焼酎どちらもクリーミーな「ひがた美人」に負けない存在感があり、両者の良さがダイレクトに味わえます。「ひがた美人」はその美味しさから、東京のオイスターバーでも取り扱いが増えてきました。「ひがた美人を扱うレストランには、耶馬美人の米焼酎と麦焼酎をセットで置いてほしい!」とエンドユーザーの率直な意見も飛び交っていました。

また、大分県中津市……といえば、多くの方が思い浮かべるB級グルメがあることでしょう。今回の「色と食の旅プロジェクト」では「中津からあげ」も登場しました。(写真はイメージ)地元では、からあげは自宅で揚げるものではなく買うものであり「2kg下さい」と”キロ買い”することも当たり前。実際に中津市内で60店舗以上あるという揚げたての「中津からあげ」を頬張りながら、参加者は中津のソウルフードと銘酒「耶馬美人」をたっぷりと味わいました。

そして、「仕事終わりにのんびり晩酌する時にピッタリ」と好評だったのが「ベタの一夜干し」。ベタとは大分県中津小祝での呼び方でアカシタビラメのことで、ヨーロッパでは”魚の女王”と呼ばれる珍重品です。十余年の歳月によりゆっくりと熟成させた「吟醸 耶馬美人」と相性が良く、イベントが終わるころには空瓶になっているほどでした。

イベントのスペシャルメニューに出された「地のものバルMUJO」特製の鹿肉のローストやイノシシの煮込みと、食べ合わせで人気があったのは「極蒸(ごくじょう) 耶馬美人」です。これは「吟醸 耶馬美人」と秘蔵古酒「げってん」をブレンドした1994年製(平成6年製)の米焼酎で、きめが細かく深みのある熟成香と味わいが特徴です。「肉料理が更に美味しく感じられる」と”ほろ酔い女子”からも高評価!

酒販店も驚く60年もの貴重酒「げってん」が登場!

今回は1958年(昭和33年)製「秘蔵古酒 げってん」金ラベルも参加者に振舞われました。当時からじっくりと熟成されている60年ものの貴重酒です。”げってん”とは大分弁で”へそ曲がり”のことを表し、旭酒造秘伝の古酒醸造技術によって醸し出されたアルコール40度の原酒です。「秘蔵古酒 げってん」は2種類あり、1958年(昭和33年)製60年もの「金ラベル」、1973年(昭和48年)製45年もの「銀ラベル」があります。

特に「金ラベル」は大変貴重な長期貯蔵酒で、長年「耶馬美人」を取り扱う有限会社望月商店・望月太郎さんも「酒販店の私でも今までで1,2回しか飲んだことがないかも……しかも、金ラベルがイベントで出てくるとは!貴重ですよ!」と自身の体験を交えながら参加者に価値を伝えます。達磨のようにころんと丸みのある360mlのボトルに、帽子を被ったかのように専用のおちょこもついている様相は女性参加者から「なんだか憎めない愛嬌さがあって可愛い!」と大人気でした。

「色と食の旅プロジェクト」に関わる人・モノ……すべてに”意味のある時間”を届けるイベント

「色と食の旅プロジェクト~白が紡ぐブランドメッセージ~」イベントセミナーが素晴らしかったのは、今回のイベントに関わる人たちや食材、すべてがプラスになる時間になっていたことです。

本格焼酎に馴染みのない方、米焼酎を普段飲まない方、旭酒造「耶馬美人」を知らなかった方もイベントが始まってすぐに「美味しい!」「耶馬美人のファンになった」と好反応を見せ、「中津市に行ってみたい」「耶馬美人のラベルのモチーフになっている耶馬渓に行ってみたい」「今度は秋や冬の特産品を耶馬美人で楽しんでみたい」とグラスを片手に中津市のあれこれを聞くシーンが見られました。

参加された方々の感想を一部ご紹介します。

旭酒造「耶馬美人」ラインナップ

「耶馬美人」(米)……普段飲みにとてもいい、常備したい。飲みやすく香りも良かった。「ひがた美人」生牡蠣や刺身が美味しく食べられる。ロック、水割りが気に入った。

「耶馬美人」(麦)……さっぱりしすぎず深みを感じたし、とても程よい味わいだった。ロックが美味しい。唐揚げとの相性が抜群だった。

「吟蒸 耶馬美人」(米)……色々な料理に合わせやすい。日本酒のようにフルーティーで美味しかった。日本酒のようにさらっとしていて品がある。日本酒好きの方にも好まれる本格焼酎だと思う。

「極蒸 耶馬美人」(米)……そのまま飲んでも美味しい。コクや深みに品があって美味しい。今回のように煮込みや肉料理と合わせるのが美味しかった!

「げってん」金ラベル(米)……時が醸す香り、正統派のウィスキーのような芳香、とにかく衝撃的だった!これぞ極上という味わいだった。ストレートで飲むのが美味しい!

イベント・蔵元へのメッセージ

■「耶馬美人」のラインナップは、真面目に造られているのが感じられる素直な味わいだった
■いつもは芋焼酎を飲んでいるけれども、「耶馬美人」のラインナップはどれも軽くするっと飲めて美味しい

■雑味がなく、クリアだけれども軽すぎないところに、とても丁寧に造られているのだと感じた
■yukikoさんプロデュースのイベントが久々だったので、今回参加した甲斐があった!

■いつも麦焼酎を飲むことが多いけれども、米焼酎がこんなに美味しいものだとは!
■あまり知られていない魅力も今回のイベントで教えてくれたので参加できて良かった

■焼酎も料理もすべてが良かった!大分県中津市についても初めて知ることが出来て、ぜひ行ってみたいまちになった!
■yukikoさんの目利きは確実。焼酎を知らなくてもyukikoさんが紹介する銘柄は絶対に美味しい。他の都道府県とも組んでイベントを行ってほしい

■初めて米焼酎を飲んだが、とても繊細で驚いた。同じ度数でも味が全く違うし、一見日本酒のように思えてしまうほど新鮮な味わいだった。ブランド牡蠣「ひがた美人」の生牡蠣がこんなにも美味しいとは!「耶馬美人」の繊細さや密度の高いどっしり感とこんなにも合うとは!幸せな時間だった

■「耶馬美人」はそれぞれの個性にメリハリがあって素晴らしい!
■「幻の焼酎」と言われる理由がよく分かった。その価値を自分なりにきちんと考えて飲んでいきたい

■蔵元の造りに対する本気度合いがきちんと伝わってくる良いイベントだった。なぜ今「耶馬美人」なのか、飲み手として考えさせられたし、とても深い意味のあるイベントだった。勉強になった。蔵元とyukikoさんの本気さが望月商店、地のものバルMUJOのお二方にも浸透されていて4者みんながプロフェッショナルだった。「色と食の旅プロジェクト」のクオリティは素晴らしい!これからも東京発信してほしい

大分県中津市の銘酒「耶馬美人」のこれから――”時流”をあらわす注目ポイント

旭酒造「耶馬美人」は、今年2018年1月から世界一周豪華客船「飛鳥Ⅱ」に日本の蒸留酒「米焼酎」の代表銘柄として採用されています。世界各国のお客さまにMade in Japanの味わいを伝える役割を担う銘柄になりました。

「色と食の旅プロジェクト~白が紡ぐブランドメッセージ~」では、豪華客船「飛鳥Ⅱ」の特別モデル「耶馬美人 ブラックボトル」も紹介され、参加者から「耶馬美人はちっとも古さを感じさせない!日本人の精神を海外にPRするのに適役だし、ラグジュアリーな「飛鳥Ⅱ」にふさわしい銘柄だと思う」と、日本人として太鼓判を押すコメントも。

この「耶馬美人 ブラックボトル」は180mlの飲み切りサイズで「吟醸 耶馬美人」が瓶詰めされています。クリアケース入りで手ごろな価格帯のため、プレゼントや自分用に「吟醸 耶馬美人」を飲みたい方にもおすすめです。(特約店で購入可能)

参加者・飲食店・酒販店も真剣に……”時流”に合わせて情報発信する「色と食の旅プロジェクト」

最後に、今回の「色と食の旅プロジェクト~白が紡ぐブランドメッセージ~」イベントセミナーで旭酒造「耶馬美人」の良さを伝えるメンバーが語ってくれたそれぞれの想いを紹介します。

■有限会社望月商店 専務 望月太郎さん

耶馬美人の美味しさや価値を酒販店の立場として改めて感じられたイベントでした。単に”今売れている酒”を売るだけではyukikoさんが説くように”モノ”としての消費になってしまいます。もちろん熱意を持って日々仕事をしていますが、今回のイベントを通して酒販店としてもっともっと自社が取り扱う商品の価値を伝えられる側でありたい、様々な銘柄の個性や良さを飲み手の皆さんに提案できる力を自分だけではなく社員にもつけていきたいと強く感じました。

酒販店として改めて「耶馬美人」と向き合って飲みましたが、やはり”旨い”んです!yukikoさんとは2年前の「色と食の旅プロジェクト~黒が放つブランドメッセージ~」で麦焼酎「百年の孤独」製造蔵・黒木本店特集の時にご一緒したので、yukikoさんのスピード感や要求の高さは理解していて今回も楽しみでした。今回もyukikoさんがイベントで何を伝えたいのか酒販店なりに考えて臨みました。

今までは旭酒造株式会社とのご縁は弊社社長である父との繫がりが強かったのですが、今回の「色と食の旅プロジェクト」イベントに参加することによって蔵元とじっくり話す機会になり、望月商店をのちに引き継ぐ自分を蔵元に理解してもらえるきっかけにもなりました。父の代から自分の代になっても、これから求められる酒販店の役割をしっかり考えて旭酒造「耶馬美人」「げってん」の美味しさや蔵元の想いを伝えていきたい……今はそう思っています。

■「地のものバルMUJO」店主 小原辰生さん

酒販店勤務から飲食店に転向した経歴なのですが、今回の「色と食の旅プロジェクト~白が紡ぐブランドメッセージ~」のために「耶馬美人」を自分なりに飲み解いてみました。代表銘柄である米焼酎「耶馬美人」を飲んだ印象としては、決して派手さがあるわけではないけれども、イメージ的には春うららかでほんわりとした飲み口の本格焼酎だなと感じました。

ストレート、水割り、ロック、お湯割りとすべてで違う表情を見せる焼酎ではありませんが、どれも「耶馬美人らしさ」がきれいに出ていて素晴らしい本格焼酎です。その良さを活かすようなイベントメニューを今回は参加者の皆さんに楽しんでいただきたいと思って取り組みました。私自身が最近飲んだ焼酎でトップクラスに入るほどの味わい豊かな本格焼酎ですので、ご興味のある方は「耶馬美人」に注目して飲んでみてほしいですね。

■本格焼酎イベントプロデューサー/焼酎スタイリスト  yukikoさん

今回のテーマ<白が紡ぐブランドメッセージ>の”白”は、色彩では純白、潔癖、清潔感など何色にも染まらない色として多くの方に認知されています。偶然にも旭酒造「耶馬美人」米焼酎のラベルも白地です。今回、なぜ私が白をテーマに<白が紡ぐブランドメッセージ>と掲げたのか、イベントに参加して下さった皆さん、この記事を読んで下さった皆さんの中に何かが芽生えたり、届いていたら嬉しいです。(紡いでいるので答えは一つではないかも?……笑)

今回、旭酒造株式会社「耶馬美人」特集は、2018年に開催できたことに大きな意味があると思っています。このイベントを開催するにあたり、ある鹿児島の蔵元に自分の想いを相談しました。「もう次の時流を感じる。これから絶対に業界に必要となる要素だから、私は今提案したい。”みんな”より少しだけ先に行っていいかな?」迷っていた私に「俺ら蔵元がやる部分は任せとけ!yukikoさんは”先”に行っていいよ」と。この一言が私の背中を押してくれて、自分の役割に覚悟を持つことができました。

以前開催した「色と食の旅プロジェクト~黒が放つブランドメッセージ~」では宮崎県・黒木本店の特集を企画実施しています。その時に蔵元と一緒に情報発信したポイントが、ここ数年の世の中の感度になっています。”時流”を一緒に表現できる蔵元、銘柄があることがスタイリストとしてとても嬉しく思っています。「焼酎スタイリスト」として情報発信できるのも、焼酎&泡盛ファンの皆さん、酒造業界関係者、関わる皆さんのおかげです。伝統文化は受け継がれていくもの――だからこそ、次のバトンが見えたらスタイリストとして世の中にメッセージを発信していきたいと思います。
まずは皆さん、旭酒造株式会社の精神が投影された「耶馬美人」を飲んでみて下さい!

 

【取材・文】「焼酎&泡盛スタイル-shochu&awamori STYLE-」編集部
【撮影・情報監修】yukiko(焼酎スタイリスト、焼酎泡盛応援メンバー)
【協力】色彩総合プロデュース「スタイル プロモーション」
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「色と食の旅プロジェクト」~白が紡ぐブランドメッセージ~イベントセミナー
開催:2018年06月09日(土)
会場: 地のものバルMUJO
【國酒ナビゲータ―】yukiko(焼酎スタイリスト®、日本酒スタイリスト®、ファッションスタイリスト)

【後援】中津市、中津耶馬渓観光協会、中津商工会議所、大分県漁業組合中津支店、ウェブマガジン「焼酎&泡盛スタイル」
【協賛】あげ処ぶんごや、吉吾、株式会社脇坂園芸
【協力】旭酒造株式会社、有限会社望月商店、地のものバルMUJO
【主催】色と食の旅プロジェクト、色彩総合プロデュース「スタイル プロモーション」

※写真の無断転用、二次使用はお断り致しております。ご理解ご協力のほど宜しくお願い致します。

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