東京発!國酒をオシャレに情報発信する本格焼酎イベント実施秘話ー「かごしま芋焼酎コミュニティナイト」キックオフ

生活者目線にこだわり、"時流"を踏まえた國酒の情報発信を目的とする焼酎イベント「かごしま芋焼酎コミュニティイベント」が開始されたのは2014年。今や全国の焼酎・泡盛イベント企画運営者・地方自治体の参考源やイベントモデルとなり、各種メディアの最新情報源にもなっている東京発信の同イベントは、3年前からファッションスタイリスト 兼 焼酎スタイリストがプロデュースをしています。あえてファッションの流行発信地:表参道・原宿エリアで定期開催しているのも特徴のひとつです。

もともとは「色と食の旅プロジェクト」イベントセミナー<島津紫の煌めき>から派生した本格焼酎イベントです。常に時代を先読みして展開している國酒イベント、その成り立ちをご紹介します。

(イベント当時の掲載記事をウェブマガジン「焼酎&泡盛スタイル」にて特別編集のうえご紹介しております)

本格焼酎で広がる輪、”キックオフ”!!

鹿児島芋焼酎コミュニティクラブ主催「かごしま芋焼酎コミュニティナイト」が2015年1月から定期的に開かれるのに先立ち、そのキックオフイベントが2014年11月21日(金)に原宿「IKI-BA」で開催されました。

同コミュニティクラブを運営する色彩総合プロデュース「スタイル プロモーション」が8月に銀座で行った伝統文化イベント「色と食の旅プロジェクト」~島津紫の煌めき~に引き続き、ゲスト蔵元として寺原氏(大口酒造株式会社)と杉本氏(杉本酒造合資会社)が鹿児島県から参加。この日、2名の蔵元は焼酎スタイリストyukiko氏とともに「芋焼酎の美味しい飲み方」の指南役となってくれました。

芋焼酎を美味しく飲むためのノウハウが説明されると、目から鱗が落ちるといった具合に参加者から驚きの声が。同時に「さっそく試してみよう!」とイベントが一気に盛り上がりました。

「こんな飲み方があったなんて知らなかった!」「同じ焼酎でも味が違う!」「コツが覚えやすいので自宅飲みも楽しめる!」と会場の至る所で感想が飛び交います。

蔵元直伝の美味しさのノウハウ習得は、「かごしま芋焼酎コミュニティナイト」イベント(通称 芋コミュ)参加者の特権と言えるでしょう。当日はビギナー向けから玄人好みのものまで6種類の銘柄が集結。参加者は教わった内容を思い出しながら、ロック、水割り、お湯割りなど好みで楽しみ、各銘柄の味と風味の違いを堪能できました。

さらに……銘柄の持つストーリーや生産地の情報についても理解を深められるのが「かごしま芋焼酎コミュニティナイト」の醍醐味です。

鹿児島県にゆかりのある主催者yukikoがイベントの要所要所で大人の知識欲を駆られる焼酎情報を紹介。東京で活動する色彩総合プロデューサー兼ファッションスタイリスト独自の目線で本格焼酎の魅力を語ります。

普段なんとなく飲んでしまいがちな芋焼酎ですが、それまで知らなかった原材料と色の関係など、色彩のプロならではの視点で話を聞くと、思わず知的好奇心が刺激されます。

明日つい誰かに言いたくなる、そんな話が密になり芋焼酎を飲む楽しみが一つ一つ増えていくのです。イベント中、参加者同士で芋焼酎を楽しんでいると、さりげなくテーブルに蔵元が加わり酒器に合わせた美味しく飲むための方法をアドバイスしてくれました。

「昔は芋焼酎なんて臭くて飲めなかった」と語る参加者には、近年の焼酎造りの進化について作り手側から説明する一幕も。この他にも、この銘柄だとソーダで割ると甘みが増す、など蔵元だからこそ知る美味しい飲み方が紹介されます。

このように造り手の顔が見えて交流できることが、なんといっても「かごしま芋焼酎コミュニティナイト」最大の魅力でしょう。

蔵元との交流を通して飲み進めるごとに、参加者の中で本格焼酎の世界が広がり深まっていくのが見て感じ取れます。宴もたけなわになった頃には、初めて会った人ともいつの間にか芋焼酎談義で盛り上がっている......そのような風景が広がっていました。

東京から鹿児島を、鹿児島から東京を発見する

今回のキックオフイベントでは、参加者が東京にいながらも「鹿児島」をより深く感じさせてくれた1本がありました。

それが、白石酒造の蒸留仕立て無濾過の「天狗櫻」です。

芋焼酎と聞けば思い出すのがその独特の香りですが、これはひとつとして製造の過程で発生した油分をどう処理するかによって変化します。焼酎の油分とは、酵母がアルコール発酵をする際に出る「高級脂肪酸エチルエステル類」のことで、焼酎の旨みや香りを作り出す成分です。

一般的に、メーカーは製造の過程で発生した油分をある程度取り除きます。近年の濾過技術が向上したことも関係して、現在市場で好まれる製品は敬遠されるようなクセを持たない傾向にあります。

しかし、イベントに登場した「天狗櫻」はあえて油分を残した1本。蒸留仕立て無濾過の「天狗櫻」は、この油分を残すことで他の焼酎に比べて色に濁りがあり、芋の香りの主張が強いのです。

「蔵元の個性や方針、様々な芋焼酎の良さを東京の人たちに知ってもらいたい」と展開するイベント主旨に深い理解を示してくれた蔵元の粋な計らいで、まだ市場に出る前の新酒を口にすることができました。

さつま芋の旨みをダイレクトに表現したこの無濾過の「天狗櫻」は鹿児島県内でも流通量が限られています。「芋本来の味と香りが伝わってきて美味しい!」と、現地でも貴重な1本を味わう機会を通して、参加者にとっては今まで以上に東京で「本物」に出会った気持ちになったはずです。

蔵元の有効な情報収集の場。リアルな声届く焼酎イベント"芋コミュ"

一方、鹿児島の目線から今回のイベントはどのように映ったのでしょうか。

ゲスト蔵元の杉本氏は「鹿児島の人でも気に入ったら一つの銘柄しか飲まない。でも、いくつかの銘柄を飲み比べることで、お互いに発見がありますね」と印象を口にしました。また、イベントの最後には「東京の視点から見た芋焼酎はどのようなものが求められているか、どういう風に見られているか、皆さんとお話をして勉強することができました」とも語ってくれました。

鹿児島県から参加してくれたゲスト蔵元にとっても、キックオフイベントは東京におけるニーズを改めて知る機会となったようです。

イベントが開催された11月下旬は、芋焼酎の仕込みの最盛期。忙しい時期にも関わらず駆けつけてくれた2名の蔵元による発見は、来年のイベントに、焼酎造りにどのように反映されていくのでしょうか。

参加者は、次回どのような焼酎と出会うことができるのでしょうか。

来年から始まる「かごしま芋焼酎コミュニティイベント」を心待ちにせずにはいられない、大変盛り上がったキックオフイベントでした。

【取材者コメント】
イベント中に様々な人から話を聞くなかで、鹿児島出身者も多かった今回。仕事がきっかけで鹿児島から上京し、東京での暮らしがもう何年にもなるという方に出会いました。

知覧醸造の芋焼酎「ほたる」に触れて「鹿児島出身なのに、こんな銘柄があったなんて。新発見だった」と感激の様子でした。
東京から鹿児島の特色を発信する「かごしま芋焼酎コミュニティナイト」イベント。今後、鹿児島出身の人たちにとっても故郷の価値を再発見する、そのようなイベントになれば最高だと思える瞬間でした。

【取材・文】 ryoji yamauchi
【写真提供】yukiko(焼酎スタイリスト&ファッションスタイリスト)
【協力】鹿児島芋焼酎コミュニティクラブ、色彩総合プロデュース「スタイル プロモーション」
【編集】「焼酎&泡盛スタイル-shochu&awamori STYLE-」編集部

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「かごしま芋焼酎コミュニティナイト」キックオフイベント

開催:2014年11月21日(金)
会場:IKI-BA
【協賛】株式会社西広
【後援】鹿児島県酒造組合、鹿児島県酒造青年会、公益社団法人 鹿児島県観光連盟、公益社団法人 鹿児島県特産品協会

【イベントプロデュース】yukiko(ユキコ/焼酎スタイリスト、ファッションスタイリスト)
【主催】鹿児島芋焼酎コミュニティクラブ、色彩総合プロデュース「スタイル プロモーション」

※写真の無断転用、二次使用はお断り致しております。ご理解ご協力のほど宜しくお願い致します。

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ryoji yamauchi
イベント記事担当ライター。色彩総合プロデュース「スタイル プロモーション」が運営する「色と食の旅プロジェクト」「かごしま芋焼酎コミュニティイベント」の取材執筆をきっかけに本格焼酎に興味を持つ。スポーツ記事も執筆するなど、マルチな活動を行う。「焼酎&泡盛スタイル」では、焼酎スタイリスト&ファッションスタイリストyukikoとともに、主にイベント記事を執筆。

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