【イベントのススメ】天星酒造(鹿児島県)インタビュー❘芋焼酎「天星百恵」の楽しみかた
東京・日比谷の鹿児島県アンテナショップ「かごしま遊楽館」で行われた本格焼酎イベントで人気だった銘柄・蔵元を直接インタビュー!人気の秘密は?美味しい1杯の?焼酎スタイリストyukikoさんが講師を務めたイベント参加者のリアルコメントもあわせてお届けします!まずは鹿児島県 天星酒造の芋焼酎「天星百恵」(てんせいひゃっけい)!ぜひ焼酎選びの参考になさってみて下さいね!
東京イベントで人気だった銘柄・焼酎蔵の声を紹介!
全国の”ほろ酔い女子”に情報を届けている焼酎スタイリストyukikoさんが、9月25日(水)東京・日比谷の鹿児島県アンテナショップ「かごしま遊楽館」で行われたイベントで人気だった銘柄・蔵元を直接取材!酒造蔵の取り組みや本音をを紹介します。蔵元やyukikoさんおすすめのポイントも見どころです!
今回は、鹿児島県 天星酒造の芋焼酎「天星百恵」(てんせいひゃっけい)の特集です。皆さんはこの銘柄をご存知ですか?同イベントでとても人気で「欲しい!」「家で飲みたい!」と参加者の反響が大きかった芋焼酎です。最後にはイベントに参加された皆さんから寄せられたリアルコメントも満載!ウェブマガジン「焼酎&泡盛スタイル」読者の皆さんに『イベントのススメ』としてお届けします!
【お話を伺った方】
天星酒造株式会社
営業部 営業主任 髙屋 総一郎 さん
■天星酒造はどのような焼酎蔵ですか?
(写真:天星酒造の杜氏、島さん)
鹿児島県の向かって右側、大隅半島の大崎町で1901年から焼酎を造り続けています。大崎町は人口13000人程度の小さなまちですが、鰻やマンゴー、黒豚、黒牛など豊かな食資源に恵まれていて、天星酒造の焼酎はその豊富な食にそっと寄り添えるような優しい飲み口の酒質が特徴です。
その由来はなんといっても水にあります。弊社の仕込み、割り水に使用する水は日本の名水百選にも選出された普現堂湧水源を泉源としていて、鹿児島県内でも随一の軟水と言われています。それにより醸し出される風味は非常に優しく仕上がっているのです。
(写真:日本名水百選に選出された普現堂湧水源)
また、弊社では様々な醸造法の研究を行っていて、仕込み水に海水を使用して独特の風味とキレを与えた芋焼酎「天星百恵」(てんせいひゃっけい)や、原料麦を焙煎してロースト香を与えた「麦ほっか」など、多様化するニーズに応えられるような新たな風味の模索も日々力を入れています。
■芋焼酎「天星百恵」のおすすめポイントを教えて下さい
焼酎を仕込む際に海水を一部用いています。深層水などではなく、本当の塩水です。もちろん焼酎は蒸留酒なので、製品になる際に塩分は含まれません。しかし、発酵段階でもろみの麹菌や酵母に塩分が作用することで、独特のキレと口当たり、余韻を生み出しています。
正直、好みがわかれる味です。しかし、好きな方はとことん好きになる味わいです。私個人としては、自社の焼酎の中で一番好きな焼酎です。
■蔵元推薦の「おすすめの飲み方」を教えて下さい
キレ良くすっきりとした味わいなので、水割りやロックなど冷たい飲み方がおすすめです。変わったところでは煎茶や烏龍茶など苦みを持ったお茶系で割るのも良いと思います。
■天星酒造 髙屋さんがおすすめする「天星百景」にぴったりの料理を3品教えて下さい
◎ ぶりの照り焼き
◎ カキフライ(タルタルソースで)
◎たこぶつ(酢味噌をかけて)
海水を使用して仕込んだ影響があるのか、しっかりと味付けのされた魚介系との相性も良いように感じます。
酒造蔵 担当者が語る『おいしい1杯のススメ』
(写真:左から天星酒造の芋焼酎「天星百恵」「呑酔楽」 )
日頃から本格焼酎・泡盛を読者の皆さんに楽しんでもらうため、天星酒造株式会社 髙屋さんに焼酎スタイリストyukikoさんがインタビュー!皆さんに役立つ情報をお届けします!
すでに蔵元ファン、銘柄ファンの方々も、「何か良い焼酎・泡盛はないかな?」とお気に入りを探している方も、ぜひこちらを参考にどうぞ。
■飲食店や流通業の方へ…天星百景の『おいしい1杯のススメ』
天星酒造の焼酎は、蔵元近くを流れる超軟水を用いた柔らかな味わいで、手前味噌ながら非常に味が良いと評していただいています。もちろん焼酎は嗜好品ですからもっと濃厚だったり、華やかな感じが良い等、お客様から求められるニーズも様々かと思います。
この芋焼酎「天星百恵」は、海水を仕込みに使ったオンリーワンの味わいですが、他にも希少な芋を使ったものや他にない醸造法を用いたものなど、ここでは紹介しきれない様々なバリエーションを持ち合わせています。
■一般の方へ…天星百景の『おいしい1杯のススメ』
芋焼酎は今、各蔵元の努力により多種多様、本当に様々な味わいのものが生まれています。個人的な飲み手としてその味わいの多様さを楽しんでいる一方、その流れに乗り遅れないよう、弊社でも様々な醸造法やラベルについても有名なアーティストとのコラボなどを積極的に行っています。
天星酒造は小さな蔵元のため、販売している酒販店も少ないのですが、どこかで見かけた際はぜひお試しください。また、全国各地の百貨店様やイベント会場などに私が赴き販売活動も行っています。芋焼酎「天星百景」も含めたまだ見ぬ新たな一本をご紹介させていただきます。
焼酎イベント講師・焼酎スタイリストyukikoさんが語る、天星酒造「天星百景」のポイント
芋焼酎「天星百景」は二次仕込みの段階で地元の海水を用いて造られています。通常、焼酎は製造過程で蒸留という工程を行うため、蒸留工程のない清酒やワインなど醸造酒とは異なり、お酒の中に糖分は含まれません。だから焼酎は糖質0%と言われているんですね。
同様に「天星百恵」の海水も同じで、蒸留段階で塩分は含まれずに抽出されます。ところが、この天星酒造の芋焼酎「天星百恵」を飲むとかすかな塩気を感じるのです。
蔵元がインタビューで「好みが分かれるお酒」と話されていましたが、そこにはこのお酒を飲む時のシーンも関係してくるのだと思われます。
今回、私が日比谷の鹿児島アンテナショップで講師を務めたイベントでは、この「天星百恵」に合う飲み方を詳しく説明し、参加者に紹介しました。
実際にその場でやってもらったところ「天星百恵を買って自宅でもやってみます!楽しみ!」「どこで買えますか?」「これ欲しい!」と一番人気の銘柄に。イベント実施2019年9月時点ではアンテナショップで取り扱いがなかったため、購入希望者にはインターネット等での購入を紹介したのですが、この芋焼酎「天星百恵」を紹介する蔵元・販売店・飲食店・飲み手の皆さんは以下のポイントを意識しておくと一層美味しく楽しめます。
それは、この芋焼酎「天星百恵」を飲む時の料理をよく考えること。重要なポイントは、鹿児島県の郷土料理でよく知られる砂糖・黒砂糖などの甘みではなく、塩味のなかにある甘みを大事にして料理を選ぶことです。
鹿児島県といえば醤油も料理の味付けも甘い……というイメージを強く持たれていますが、実際に鹿児島県の一部の地域では煮魚を砂糖で煮るのではなく塩煮にする地域もあります。しかも、その地で生まれている本格焼酎は関東の方々が好む塩気とのバランスが良いのです。この銘柄は東京でも大変人気の商品、舌の肥えた焼酎マニアの方々からも絶大な支持をされている本格焼酎です。
この芋焼酎「天星百恵」を飲む際もお酒のお供となる料理の塩気を意識してみましょう。塩分の取りすぎには注意が必要ですが、手軽な料理でいえば野菜炒めや肉の塩コショウ炒め、焼き魚などもおすすめです。塩そのものをアテにするのも”美味しいコーディネート”になります。
鹿児島県よりも関東の方が塩気のある味付けが多いことからも、今回の東京イベントで芋焼酎「天星百恵」が参加者から大人気だった理由もお分かりいただけるのではないでしょうか。以下の参加者コメントを参考にご覧下さい。
芋焼酎「天星百恵」は、この銘柄を紹介・提供する側の味覚のバランス感覚、提案力が表に現れやすいとても面白い芋焼酎です。上手く「美味しいコーディネート」を完成させると、お酒も料理も進む「とっても美味しい時間」になります!ぜひ酒販店・飲食店の皆さんにもその点をポイントにおいて芋焼酎「天星百恵」をおすすめしてほしいですね。
今後も焼酎スタイリストとして、さまざまな銘柄の美味しさやおすすめポイントを紹介していきます。皆さんの日常において、焼酎や泡盛が「価値ある1杯」「美味しい1杯」になったら嬉しく思います。
天星酒造・芋焼酎「天星百恵 /てんせいひゃっけい」 参加者コメント
皆さんのリアルコメントを一部紹介します。お酒選びの参考にぜひご覧下さい。
■水割りが美味しかった。気に入りました!
■yukikoさんの焼酎セレクトが素晴らしく、天星酒造のことは今回初めて知ったけれども特に「天星百恵」のファンになりました!こういった銘柄を知ることができて勉強になった。
■とにかく「天星百恵」が気に入りました!家でも飲みたい!
■美味しい!買います!家飲みします!
■とても美味しいです。ぜひパーティーで飲んでみたいです。
■飲んだ時の爽やかな感覚がいいですね。また飲みたい芋焼酎。
■とても飲みやすく、味わい深い焼酎だと思います。
■天星酒造「呑酔楽」も「天星百恵」も甲乙つけがたいくらい、どちらも美味しかったです。
■ロックで飲むのが好きでした。
■海水を加えて造っていることに驚いたが、飲んだらその美味しさにも驚いた。とても美味しい芋焼酎!
■水のやわらかさが感じられて、飲みやすくて美味しかった。ロックや水割りが美味しい。
■ラベルもきれいだし、家に欲しい1本。yukikoさんが教えてくれた料理のポイントが的確でとても参考になりました。野菜炒めは実践してみます!
■芋焼酎「天星百恵」が料理と合わせやすいことが分かったので、自宅でもこの焼酎を買って実践します!
■同じ蔵元が造っているのに天星酒造の代表銘柄「呑酔楽」と異なる風味でビックリしました。
■焼酎を今まで飲んだことがなかったのですが、今回焼酎スタイリストyukikoさんの説明を聞いて、天星酒造「天星百恵」の美味しさを堪能できました!欲しいです!
■yukiko先生の説明が分かりやすくて、普段あまり飲まない焼酎を飲んでみたくなりました。「天星百恵」もそのひとつ。これからも色々な蔵元、銘柄を私たちに教えて下さい!
◆イベント記事はこちらから
鹿児島アンテナショプで焼酎講座「焼酎スタイリストが教える焼酎の楽しみ方と飲み方」―よみうりカルチャーイベント
◆「焼酎・泡盛をもっと美味しく楽しみたい!」焼酎女子・泡盛女子必見!
焼酎スタイリストyukikoさんの焼酎泡盛インスタはこちらから
........................................................................
【本格焼酎イベント「焼酎スタイリストが教える焼酎の楽しみ方と飲み方」講座】
◎日時 2019年9月25日(水) 15時~16時30分
◎会場 かごしま遊楽館2階・遊食豚彩「いちにぃさん」日比谷店
◎講師 焼酎スタイリストyukikoさん
【協力】公益社団法人鹿児島県特産品協会 鹿児島ブランドショップ東京店
【主催】よみうりカルチャー
.........................................................................
[企画・取材・文]yukiko(焼酎スタイリスト、ファッションスタイリスト、販促アドバイザー)
[編集]ウェブマガジン「焼酎&泡盛スタイル-shochu&awamori STYLE-」編集部
[協力]天星酒造株式会社、色彩総合プロデュース「スタイル プロモーション」
※画像と掲載内容の無断使用・無断転記はお断りしています。
現在それぞれ1,000人以上!メンバー登録FREEです
「焼酎&泡盛スタイル女子部」
「焼酎&泡盛スタイル男子部」
関連記事
焼酎スタイリスト®、ファッションスタイリスト。色彩総合プロデュース「スタイルプロモーション」代表。株式会社永谷園を経て“色が強み”のファッションスタイリストに転身。全国の蔵元らと連携して「焼酎スタイリスト®」として日本のお酒「國酒」を“流行×オシャレ”に発信。トレンドや美容情報に精通し、ファッション誌やビューティー誌にも登場。”時流”を掴んだお酒のコメントやアドバイスには定評がある。
蔵元や酒販店・飲食店からの信頼も厚く「蔵元公認 焼酎アンバサダー」「焼酎ナビゲーター」「泡盛スタイリスト®」「日本酒スタリスト®」なども務め、全国で講演やイベントプロデュース・企業研修を行う。大学の非常勤講師として教育分野でも活躍。(専門:販促色彩・ビジュアルプロモーション・ブランド構築・伝統文化産業)