【東京と地域をつなぐ】チャリティ試飲会「第9回 酒は未来を救う2017」

日本のお酒「國酒」である清酒、焼酎、日本ワイン約60社が集うチャリティ試飲会「第9回 酒は未来を救う2017」が3月5日に開催されました。横浜港 大桟橋ホールで行われた様子をお届けします。

チャリティイベントの目的は、子どもたちの未来のため

「酒は未来を救う」は、試飲会の経費を除いたすべての売上金を、子どもたちの未来に寄付する目的で行われている試飲イベントです。寄付先は、がんの子どもを守る会、赤十字子供の家、東日本大震災遺児支援を行う あしなが育英会などがあり、イベント会場では「タイガーマスク募金 チャリティバザー」も行われていました。

主催責任者の花岡賢さんは「世の中には病気の子どもや東日本大震災遺児が大勢います。国産のお酒に関わってる自分たちが酒づくりや飲食店を経営するだけではなくて、日本の子どもたちの未来につながるような役に立てることがないか……それがチャリティ試飲会を始めたきっかけです。

このイベントは、試飲会に必要な経費以外は子どもたちの未来へつなげる寄付金になるため、蔵元や運営スタッフもすべて皆さんの善意で成り立っているんです」

焼酎と泡盛合わせて20蔵、清酒20蔵、日本ワイナリー20社、計60社が毎年集まっています。会場にはお酒のおつまみや食べ物などの持ち込みも可能、お子さまの参加も可能なため、思う存分試飲ができます。今回は約870名の参加者が会場を盛り上げていました。

日本酒の次にやってくる、焼酎人気の兆し

このイベントは、参加者の動線に興味深い動きがあります。焼酎と泡盛、清酒、日本ワインの3つのブースに分かれているため、参加者の関心が行動に表れやすいのです。

イベント開始時は、真っ先に清酒蔵ブースに向かっている参加者が多く見受けられました。注目度の高い蔵には行列ができるほど。それから30~40分後、しだいに焼酎ブースがにぎわい始めてきました。

焼酎蔵元は「ある程度、日本酒を飲んでから焼酎ブースに来られるお客さまが多いんですよね」と、このイベントの特徴を話してくれました。昨年の場合、開始1時間くらいは焼酎ブースにはゆったりとした時間が流れていたそう。それと比較すると、今年は焼酎ブースへの移動が早くなっています。

実際に取材をしていると、焼酎人気がじわじわとやってきているのを感じられる参加者の動きが見られました。来年はその動きがどうなるのか。ブームや一時の興味で終わらないアプローチをし続けられるかどうか。……焼酎スタイリストとして皆さんへの応援の意を込めて、来年また注目したいポイントになりました。

[取材・撮影・文] yukiko(ユキコ / 焼酎スタイリスト、ファッションスタイリスト)
[協力] 色彩総合プロデュース「スタイル プロモーション」
※写真の無断転用、二次使用はお断り致しております。ご理解ご協力のほど宜しくお願い致します。

 

≪酒は未来を救う〜今、私たちに出来ること〜≫
日時:2017年3月5日(日)13:30-16:00(受付13:00開始)
場所:横浜港 大桟橋ホール
(神奈川県横浜市中区海岸通1-1-4)

寄付先:がんの子どもを守る会、赤十字子供の家、あしなが育英会(東日本大震災遺児支援)、タイガーマスク募金寄付先、東日本大震災被災地児童養護施設 新一年生への入学祝として
主催:NPO法人 酒は未来を救う会

【焼酎・泡盛】ゑびす酒造(福岡県)、壱岐の蔵酒造(長崎県/壱岐)、大石酒造場、豊永酒造(熊本県/球磨)、常徳屋酒造場(大分県)、黒木本店、尾鈴山蒸留所、小玉醸造、古澤醸造、柳田酒造、渡邊酒造場(宮崎県)、鹿児島酒造、国分酒造、小正醸造、軸屋酒造、大海酒販(鹿児島県)、多良川(沖縄県)

【清酒】八戸酒造、鳩正宗(青森県)、阿桜酒造、新政酒造、福禄寿酒造(秋田県)、阿部勘酒造店、寒梅酒造(宮城県)、曙酒造(福島県)、来福酒造(茨城県)、小林酒造、第一酒造(栃木県)、泉橋酒造(神奈川県)、青木酒造(新潟県)、吉田酒造店(石川県)、武の井酒造(山梨県)、佐久の花酒造、豊島屋、宮坂醸造(長野県)、中島醸造(岐阜県)、土井酒造場(静岡県)、福井弥平商店(滋賀県)、木下酒造(京都府)、山陽盃酒造(兵庫県)、今西酒造(奈良県)、平和酒造(和歌山県)、吉田酒造(島根県)、天寶一、美和桜酒造(広島県)、成龍酒造(愛媛県)、天山酒造(佐賀県)

【日本ワイン】エーデルワイン(岩手県)、高畠ワイン、タケダワイナリー(山形県)、麻原酒造越生ブリュワリー(埼玉県)、麻屋葡萄酒、アルプスワイン、塩山洋酒醸造、甲斐ワイナリー、くらむぼんワイン、甲府ワインポート、マルサン葡萄酒、丸藤葡萄酒工業、ルミエール(山梨県)

 

 

 

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