【焼酎&泡盛スタイル対談】これからの本格焼酎・泡盛ーー飲食店・イベント特集/橋本一正さん
ウェブマガジン「焼酎&泡盛スタイル」では2020年も”時流”を踏まえた情報をお届けします!前回に引き続き、現在の國酒「本格焼酎・泡盛」業界を支える方々の特集です!今回は東京で開催されているイベント「東京楽宴」の事務局を担当している橋本一正さんにお話をお聞きしました。今年6回目を迎える「焼酎楽宴」。これまでのイベントを振り返り、2020年に向けた焼酎・泡盛業界への応援コメントを紹介します。
【profile】 橋本 一正 / Kazumasa Hashimoto
1980年生まれ、宮崎県出身。2017年「焼酎楽宴」から飲食店開催の事務局を担当。奄美黒糖焼酎とその造り手に出会ったことをきっかけに焼酎との関わりが始まる。2012年イベントコーディネーターとして独立後、Japan Festival CANADAなどの企画運営を担当。「焼酎楽宴」では飲食店、蔵元、酒販店など「焼酎楽宴」に関わるメンバーとの連絡や事務的業務を受け持つ。
事務局 橋本さんが考える「焼酎楽宴」の“今”
(yukiko)事務局を担当されている橋本さんは、今年度の「焼酎楽宴」をやってみてどのような印象を受けましたか?
(橋本さん)飲食店が担当する「焼酎楽宴」は今年度で3回目です。毎年参加して下さるお客さまも多いので、できるだけ蔵元も毎年違うお客さまと接することができるよう席の配置や担当を決めました。
お客さまにとっては自分の好きな銘柄を製造する蔵元、応援している蔵元との接点を楽しみに参加されている方も多いのかもしれませんが、「焼酎楽宴」では色々な銘柄、蔵元の個性を知ってもらうためにもそのようにしています。
(yukiko)そういうシステムのイベントなのだということも、3回目になるとお客さま側もご存知の上で参加されているかもしれませんね。
(橋本さん)そうですね、前回から意識して運営していたので、今回3回目になると参加されるお客さまもパターンが分かってきて、その上で楽しんで下さっている印象を受けました。
(yukiko)今年度から実行委員の人数も増えましたよね?
(橋本さん)はい。一昨年に行った前回は6名だったのですが、今年は主要メンバーが12名となったのに加えて、新しい価値観を取り入れるため3名の若手飲食店スタッフにもサポートとして実行委員に参加してもらいました。この3人は全員が焼酎に熱心に取り組んでいる女の子たちです。
焼酎イベント「焼酎楽宴」を立ち上げた髙橋研さんや小久保茂紀さんなど飲食店の先輩たちから私たちの世代へバトンを受けたような認識で前回は運営していました。3回目にあたる今回は、私たちから次の世代に伝えていく意識で取り組んだので、実行委員に若手のメンバーにも参加してもらったんです。
■先輩・後輩のバトンが上手く受け渡されている飲食店チーム
(yukiko)30~40代の飲食店メンバーが中心となって運営されていましたが、飲食店メンバーの先輩である髙橋研さんや小久保茂紀さんたちから、どのようなことを教わりましたか?
(橋本さん)「焼酎楽宴」を運営するために先輩たちの最終チェックや合意は必ず受けています。そのような中で、今回特に意識したのは「飲食店として蔵元との関係をどれだけ大事にするか」ということです。それを踏まえたうえで、私は主に事務局として飲食店メンバーの裏方的な役割をしました。
■継続によって見えてくる、飲み手の反応
(yukiko)「焼酎楽宴」を継続していて、運営する立場としてお客さまのお酒の飲み方は変わりましたか?
(橋本さん)そうですね。近年では国分酒造「フラミンゴ」や柳田酒造「千本桜 はまこまち」が出てきたことによって香りのある銘柄が増え、炭酸割りをする方も増えました。炭酸割りの認知度も上がってきましたね。
(yukiko)お客さまの反応はいかがですか?
(橋本さん)夏の暑い日にビールの代わりにスカッとしたい方も増えてきて、炭酸割りを飲まれる方が増えてきました。
(yukiko)もはや焼酎炭酸割りは定番化していると言えますか?
(橋本さん)そうですね。焼酎の飲み方として、お湯割り、水割り、ロックという定番に炭酸割りも加わったと思います。
■飲食店・酒販店が目指すこととは?
(yukiko)次回の「焼酎楽宴」は酒販店チームの3回目の開催になりますが、飲食店の皆さんに伝えたいことはありますか?
(橋本さん)飲食店チームも酒販店チームも焼酎を多くの方に飲んでもらって新しいファンをつくっていきたいという想いは共通です。「焼酎楽宴」に例えて言うなら、飲食店は「焼酎楽宴」をきっかけにそれぞれのお店に来店してほしい目的もありますし、酒販店はお酒を売りたいことが目的です。
だからイベントをやった後にどのように売るか、ファンを逃がさずにするかを考えていかないといけないと思います。
(yukiko)そうですね。イベント開催がゴールではないですよね。では最後にウェブマガジン「焼酎&泡盛スタイル」読者の皆さんにメッセージをお願いします。
(橋本さん)焼酎は自由に楽しめるお酒なので、さわやかなタイプの焼酎は炭酸やレモンを入れるなど、自分なりにアレンジを楽しんでみて下さい!
(yukiko)橋本さん、ありがとうございました。
[文] mayuko
[協力] 色彩総合プロデュース「スタイル プロモーション」
※写真の無断転用、二次使用はお断り致しております。ご理解ご協力のほど宜しくお願い致します。
≪東京焼酎楽宴≫
【参加蔵元】 八丈興発(東京都)、ゑびす酒造、天盃(福岡県)、常徳屋酒造場、藤居醸造、ぶんご銘醸、四ツ谷酒造(大分県)、重家酒造、久保酒造場、五島灘酒造(長崎県)、黒木本店 / 尾鈴山蒸留所、小玉醸造、佐藤焼酎製造場、松露酒造、古澤醸造、柳田酒造、渡邊酒造場(宮崎県)、天草酒造、豊永酒造、寿福酒造場(熊本県)、植園酒造、宇都酒造、大石酒造、尾込商店、高良酒造、国分酒造、小牧醸造、小正醸造、櫻井酒造、佐多宗二商店[物品のみ]、佐藤酒造、白石酒造、大海酒造、高崎酒造、田村、知覧醸造、中村酒造場、西酒造、万膳酒造、村尾酒造、大和桜酒造、八千代伝酒造、本坊酒造屋久島伝承蔵、有村酒造、富田酒造場、山田酒造(鹿児島県)、宮里酒造所(沖縄県)
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ライター。ウェブマガジン「焼酎&泡盛スタイル-shochu&awamori STYLE-」では、イベントやファッション、フードに関する記事を中心に執筆。
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